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Channel: BOOGIEなイーブニング!
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手紙

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橋登山会の新年会だった。
忘年会で幡ヶ谷のモンゴル料理屋で大暴れしたメンバーである。

・僕
・巨悪を追うジャーナリストのI氏
・チャーリーブラウン似カメラマンの東雲氏

場所はいつもの船橋加賀屋。

5分ほど並んでたら入店できた。隣りの席は大人しそうな夫婦である。
いつものもつ煮とレバ刺しをいただいた。

▼レバ刺し


最初はビールから始まって、黒ビールを混ぜたりしながら、ゆっくりと日本酒に移行した。

巨悪を追うジャーナリストの石和氏が網膜剥離と白内障の手術で来週から入院する。10日間のシャバへのお別れと断酒を誓って乾杯をした。僕は日本酒が得意ではないので、少しだけ付き合って特製ハイボールに移行した。この時点で僕は宣言したのだ。

はい!明日遅刻しまーす。

3杯飲んだら致死量の特製ハイボールの1杯をうすーくうすーく割って命乞いをしたが、それでも明日は死ぬのだろう。


何せ日本酒も結構呑っちゃったからだ。

隣りの大人しい夫婦は、旦那は満足そうだったが、品のいい奥さんは不満そうな顔をして付き合っていた。

気がつくと夫婦は帰って、代わりに若いリーマンが1人で席に着いた。その加賀屋っぷりが凄かった。

唐揚げ一皿と特製ハイボールだけ。

彼はマヨネーズをたっぷり付けて、唐揚げにむしゃぶりつき、それを特製ハイボールで流し込むという単純作業を繰り返し行い。あっと言う間に帰って行った。

▼特製ハイボール


我々はと言うと“茄子と揚げ出し豆腐”を頼んだが、一向に手をつけず、日本酒の熱燗を繰り返し空にしていた。

そろそろ〆ますか。

誰からともなく、そんな雰囲気になった。

店を出て〆のラーメン屋「まるは三代目極」に向かった。外は凍てつくような寒さだった。ベロベロになってラーメンを食べた。巨悪の石和氏はニンニクと豆板醤を大量にかけて、結局食わないという暴挙に出ていた。

腹を撫でながらラーメン屋を出た。船橋駅で巨悪の石和氏と泣きながら今生の別れをした。大袈裟である。

チャーリー東雲氏と津田沼駅に向かうホームで電車に乗っている時に封筒を渡された。

「お手紙です。家に帰ってから読んでね」

すっかり忘れてベロベロの千鳥足で帰って、速攻で寝た。多分、3秒もかからずに寝ていたと思う。当然翌朝は、宣言通り寝坊した。いや、寝坊なんてもんじゃないな、計画通り遅れて起きたのである。

ごちそうさんを観て、あさイチを観て、呪文のように「有働アナは俺の嫁」と呟きながら、思い出したのである。



え?



なにって?



あれよ。



そうそう。



手紙でしょ!




チャーリー東雲氏の手紙の存在を。



はて?



どこにやったっけか?



内ポケだよ!




ライダースJKとの内ポケットに入っていた封筒にはこんなことが書いてあった。


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ハッチ様

昨年の忘年会は、大変お世話になり
ご迷惑をおかけしました。
これは感謝の気持ちとお詫びです。
ご笑納くださいませ。

              東雲
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この手紙の“ご迷惑”とはブログ「幡ヶ谷から船橋まで」での出来事だ。

封筒には2諭吉も入っていた!

当然、受け取るわけにもいかない。
幡ヶ谷からのタク代は3人で18,150円だ。

それにジャーナリストのI氏から半額の9000円を受け取っている。

一刻も早くこの2諭吉を全額お返したい。
ポケットに入れておくとペロっと使っちゃいそうで怖いのだ。
絶対絶対絶対使えないお金が財布に入っていると思うと夜も眠れない。

俺は魂(ハート)がノミの心臓の斎藤雅樹投手より小さくて、
心根(こころね)が桑田真澄投手より卑しいのだ。

とんだ手紙だった。





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