吉田類ゴッコとはBS-TBSの人気番組「吉田類(ルイ)の酒場放浪記」のマネをして、鳥打ち帽をかぶって居酒屋を巡ろうという企画。放浪のお相手はそのつど変わる予定。
今回のお相手はさちさんである。類(ルイ)も、たまには美女とモツ焼を囲んでしっぽりと飲んでみたいのである。18時に昭和通りの改札口で待ち合わせした僕らは反対側の電気街口にぐるりと回って、フィギア屋の入っているラジオ会館に行った。
実はさちさん、こう見えてうすーいアニヲタである。僕もうすーくアニメが好きなので、うすーいアニメ好き同志がうすーくフィギアを鑑賞したのだ。この辺りは秋葉原ならではの展開だ。
さちさんは魔法少女まどか☆マギカに出てくるソウルジェムという小道具が1000円だったが、7秒ほど考えて購入を諦めたようだった。確かに微妙に高いし、持ってると微妙にキモい。まだまだ色々と欲しいフィギアがあったようだが、何せ高額である。さちさんは「今度大金持ってきて大人買いしてやる!」とジョジョに出てくる犬のキャラクター、イギーのドアストッパーに向かって凄んでいた。
我々はラジオ会館を出て、昭和通り方面に再び戻る。
さて、今回もそろそろ鳥打ち帽を目深にかぶっていよいよ吉田類(ルイ)に変身だ。
総武線の線路沿いに歩く。この辺りはぽちぽちと飲み屋が並んでいるが、ひっそりとした雰囲気だ。店の場所がうろ覚えだったので、路地、路地を丁寧に捜した。
三本目の通りの中ほどに、その店はあった。
▼やきとん元気
19時に到着したが、案外空いている。しかし、駅からかなり離れているので、こんなもんだろう。
喉も渇いていたので早速生ビールを頼んだ。ここのドリンクは全て
小、大、メガのサイズを選ぶことができる。
秋葉原を歩き回ったので、キューっとジョッキの滞空時間は長めだ。
まずはモツ煮、皿なんこつ、そしてもつ焼きをダダダダっと注文した。
▼モツ煮
▼皿なんこつ
▼モツ焼(ハツ塩)
ここんちのモツ焼はこれまた不思議なシステムで、同じネタでも1本100円と200円の2プライスで選べるのだ。普通の豚が100円、黒豚の方が200円。今度、両方食べ比べてみよう。
さちさんはハツ(塩)を齧りながら「痩せたい!」と本気で呟いていた。
つぎに刺しを注文した。タン刺しとハツ刺しである。これが檄檄美味かった。一口食べた途端に思わずイナズマが走った。衝撃的に美味い。類(ルイ)は椅子から立ち上がり思わず…
イナズマー!
と叫んだほどだ。
しかし、さちさんと刺し飲みは楽しい。前回のジャンボ餃子の店みたくカリスマの邪魔者はいないし、ハシゴマンのDVDのポスターも貼ってあるし、さーてそろそろハシゴ酒しちゃおっかなぁ、なーんて思った時である…さちさんの隣りに見たことある客人が座っていた。ここで、またもや、トラヴォルタ69氏現る!あのザ・バロウズのカリスマヴォーカリストである。
え?カリスマよ?
いいの?モツ焼とか食べて。
いや、イメージとかあるでしょ。
ない?
いや、こっちはさちセニョリータとアダージョなモツ焼よ?
なに邪魔してくれてけつかんねん。
結局、また3人で飲むことになった。
偶然近くにいたのだ。いや、必然と言っても過言ではない。いやいや、むしろ、類(ルイ)達から彼の縄張りに侵入したようなもんだった。こっからまた盛り上がった。さすがにトラさんは面白い。じつに人間が熱くて、深い、純粋にイイ漢なので、悔しいが、より一層ファンになってしまった。
その後は3人で仲良くカラオケに行った。
▼トラさんが歌ういじけるなベイベー
実はトラさんが来た前後からどうも記憶がメメントな途切れ途切れである。
5年振りにカラオケを歌うというトラさんは、当たり前だが、かなり歌が上手かった。発声の仕方が違うね。そして、さちさんも上手かった。高音が楽々出るのだ。声域が広いし、しゃべる声と全然違う歌声で魅力的だった。類(ルイ)はベロンベロンだ。確か雑におハコを4曲くらい歌ったと思う。
終電間際で解散となった。
どこをどうやって帰ったか覚えていない。帰巣本能ってやつだ。
またもやベロンベロンで最後のキメ台詞も言えなかったので、ここで出しとこう。
「じゃあ、もう一軒寄って帰ります」
無理です。