日比谷公園にいる。
今日は登山隊イースト東京組の最終打ち合わせの日なのだが、巨悪を追うジャーナリストの石和氏の粋な計らいで、日比谷公園の桜を愛でようとなったのだ。そのために前もって有楽町のビックカメラの2階で缶ビールなんぞも買ってある。
闇居酒屋店主兼ライターの湯ノ田氏を待つ間、公園の高台に上って辺りを見回したが、桜は1本も無かった。
まあ、酒があればいいか。
暫くすると闇の湯ノ田氏が走って現れた。恐らく待ち合わせ場所に僕らを見つけて10m手前から走ってきたのだろう、ビタイチ息が切れていなかった。
これで4人全員が集まった。地図を見ると桜の木は手前の池を越えてもっと公園の真ん中にあるらしい。そんなことを隣りの女の子2人連れが喋っているのを盗み聞きした。
酒を運びながら公園の真ん中辺りに来ると、確かに1本だけぱっと見、樹齢300年くらいのしだれ桜があった。まぁ樹齢はテキトーだ。その桜の木の下にベンチがあるのでそこに座った。こうすると桜の木を背に向けて座ることになる。
まあ、酒があればいいか。
しかし、このしだれ桜が中国人観光客に人気なので、団体で来ちゃ写真を撮り捲るので落ち着いて花見が出来やしない。しかも中国人ってのは自分もその景色に写りたがるもんだから、撮影しあいっ子大会になる。
イーアルサン!
そう言って酒を飲んでる我々の前でバシバシと撮っていた。なるほど中国では、ハイチーズとは言わないんだな。日も暮れてかなり肌寒くなったので、どっかこの辺の店に入ることにした。しかし、有楽町は居酒屋暗黒地帯である。ガード下は煙もくもくではあるが、料金が高い。観光地価格なのだ。
▼煙もくもくガード下
なので「おねぎ」というモツ焼屋に入った。ここは何度か来たことがあるが、激辛バクダンつくねは、入店して最初に食べないことだ。
味覚が壊れる。
と、思ってた矢先に巨悪の石和氏が注文していた。僕はこの後からジワジワくる木戸修の関節技のような嫌味な辛さを知っているので食べなかったが、無防備にパクついた闇の田ノ田氏とチャーリー・ブラウンに似たカメラマンの雲仙氏は激痛に悶えていた。
かなり綿密な高尾山ハイクのミーティングをした。参加者は40人近くになりそうだ。こうなると後発隊が大変だろう。僕は今回先発隊に選ばれた。先発隊とは40人分のカレーを作りながら酒を呑むだけの隊の事だ。
もう4年も後発隊の隊長、副隊長を歴任して、やっとの昇格である。
後発隊は過酷であった。毎回20~30人の参加者を頂上~城山茶屋にエスコートしなくてはならない。
ぶっちゃけ色々な人がいるのだ。
今回、このチャンスをものにして、何としてでも先発隊に残りたい所存だ。打ち合わせも終わり、暫く飲んでいたのだが、巨悪の石和氏が飽きたようだ。
店を出ようと提案してきた。
僕もこんな高くて面白くない店はイヤなので渡りに船といったところ。電車でびゅーんと小岩まで移動した。
大衆酒場 木村家。
お客さんがいっぱいで入れなかった。
じゃあっつんで「さくら」に移動しようとしたら、「大竹」の座敷が空きそうだっつんで、暫く外で呑んでから店内に入った。
もつ焼き 大竹。
本当に4人用の席なのだろうか。ギッシギシである。しかし、リアル小岩ジモティー達と呑む酒は格別である。ここではボールをチョイス。昔に岡惚れしたチャッキチャキ系の娘さんが運んで来てくれた。
▼大竹のボール
▼カシラタレ
暫く飲んでいたのだが、巨悪の石和氏が飽きたようだ。
店を出ようと提案してきた。
まだハイボール頼んだばっかなのに。
そう、巨悪の石和氏はベロベロに酔っている。ベロベロに酔っているときは、頻繁にお店を変えたがるのだ。
そして、もう一度。
大衆酒場 木村家。
今度は入れた。
ここはチャーリー雲仙氏の郷土のお酒が格安で呑めるというのだ。なんでも店主のご親戚が新潟の小千谷町で酒蔵を経営されているそうで、地元で消費されるような小さい酒蔵なのだけど特別にこの木村家に卸しているのだそうな。
僕も一口いただいたのだが、
辛口でとても美味かった。
高の井っつったっけかな。
まぁ、僕は酎ハイ一筋だけどね。
▼酎ハイ
そして、木村家と言えば忘れてはならないのが、この「もつオイル焼き」である。
▼もつオイル焼き
暫く飲んでいたのだが、巨悪の石和氏が飽きたようだ。
店を出ようと提案してきた。
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無限ループ
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