Quantcast
Channel: BOOGIEなイーブニング!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 803

景信山〜陣馬山縦走#3

$
0
0

景信山~陣馬山縦走#1から読む

▼ウエスタンハットな僕とトレランY氏
$BOOGIEなイーブニング!

明王峠で昼飯を食い、膨れた腹を抱えて僕らは陣馬山(854.8m)に向かう。
しかし、トレイルランニングをしている人が多い。トレイルランニングとは要するに山を走って登山するスポーツである。だから、装備も最小限に抑えてある。つまりはこういう低山に向いているのだろう。結構追い抜かされていく。

しかし、危ないな。
いや、何が危ないって後ろから突然に現れて走って抜かされるのである。声をかけてくれる人もいる。後ろから「こんにちは~!」と言われればこっちも上手いこと道を開けることもできるが、突然狭い山道で抜き去られると焦る。彼らからは見えているだろうが、こっちは結構ビックリするのだ。それと、迷惑そうにピタッとすぐ後ろで黙って待っていたりする人もいる。一声欲しいな。みんなの山だからお互い声を掛け合って共有しようじゃないか。「こんにちは~!」一発で解決するぜ。

まぁいいっか。

巨悪のI氏が持ってきた熊よけ用の鈴は強烈だった。4月ごろ陣馬山に熊が2匹出たという情報をヤマレコかなんかで聞いて早速買ったらしい。効果はバツグンだが、鳥の声は掻き消された。

途中、しんがりの膝爆弾N氏と僕は隊列から遅れ始めた。なぜなら、登山道脇に木いちごの実が生っていたのだ。僕らは食べたくてしかたがなかったが、どうもこれが本当に木いちごか分からないので食べれずにいたのだ。だって、毒とかもってたらヤバいでしょ。すると前を歩く見知らぬオジサンが木いちごに手を伸ばして食べているではないか。僕らはなるべく綺麗な木いちごを探して口に入れた。小学校の時、家の庭で食べた、あの懐かしい甘さが口いっぱいに広がった。

二人は何故だかしばらく笑いが止まらなかった。

アップダウンを繰り返し、平坦な尾根の上を歩き、いよいよ陣馬山が見えてきた。見上げると意外と低い山である。ぐんぐんと登り無事に登頂成功である。最後もそんなにキツい斜度ではないので心は折れずに済んだ。

登頂してみんなでガッチリ握手した。

$BOOGIEなイーブニング!
ちょっと大袈裟だね。ここで巨悪のI氏が信じられないことを言った。「ちょっと明王峠からスピード上げたんですけど、みんな付いてこれましたね」

いや、キツいって。

ここで軽く写真撮影やら休憩タイムを取って、いよいよ下山である。ちなみに最初に貰ったスケジュールのタイムと比べてちょっと早いくらいで動いていた。

こっから下山は苦しかった。いよいよ膝が泣き出してきた。永遠に続くのではないかと思われた下山地獄。最近は下山の方がキツいのである。よせばいいのにトレランY氏がモントレイルで試したいのか、ワザとぐねぐねと歩いてジャマイカ辺りのステップを披露していた。南佳孝か!

▼南佳孝 モンローウォーク(ベースはゲタ夫)


途中でカップルとスレ違った。もう、15時近い。これから陣馬山にいくのだろうか。登りだから16時ごろになる。帰りは真っ暗だけど、大丈夫だろうか。みんなで声をかけておけばよかったと後悔した。もう、16時を越えて下山するなら、ヘッドライトが無いと危ないからだ。

やっとこさ舗装道路に出たが、そっからJR藤野駅までが長かった。川沿いの道はお花でいっぱい。トンネルを抜けてから少し歩くと線路が見えてきた。やっと着いた。歩いた、歩いた。

$BOOGIEなイーブニング!

駅に着くと巨悪のI氏が缶ビールをゴチそうしてくれた。美味い!人生ビールランキングベスト10に入る勢いの美味さだった。

$BOOGIEなイーブニング!

こうして長い長い景信山~陣馬山縦走はやっと終わりを迎えた。
足は投げ捨てたくなるほど痛かった。


まぁ、ここまで書いてといて言いたくはないが、僕はインドア派なのを忘れないで欲しい。





Viewing all articles
Browse latest Browse all 803

Trending Articles