ワンフェスにいてきた【幕張メッセ会場編#1】はここから
ウゴゴゴゴー。
という地響きにも似た怒号が、通路の出入口から聴こえて来た。
我々は自然とそっちの方に足を向けていた。
すると通路の向こう側には、さらにフロアがあって、そこも会場だったのだ。
しかも、ドデカいブースが立ち並んでいた。
チクショー!
本陣はコッチだったのか。
怒号の正体はアイドルグループのミニライブだった。
もう、ガンガンにウルサイの。
さらに海洋堂やホビージャパン、電撃ホビーなどが軒を連ね、これぞフェスという堂々とした佇まいである。当然ながらコスプレをしたコンパニオンがブースに立ち、にゃんポーズで記念写真まで撮れる阿鼻叫喚極楽絵図であった。
我々は2時間という少ない時間を隣りのマイナーリーグに使い果たし、体力気力すら尽き果てていた。
体を引きずるように動かし、全部のメジャーリーグブースを廻る。
するともう一度、怒号が聴こえる。
ウゴゴゴゴー。
ウゴゴゴゴー。
ウゴゴゴゴー。
今度の怒号は半端ない。
井口裕香、大坪由佳、日高里菜という声優がトークショーをしていたらしい。
そっちの方には興味が無いので近づかなかった。
残りすべての気力を使ってなんとか廻りきった。
16時30分を過ぎていたので、会場を後にすることにした。
僕はこのあとバンドの練習が千葉駅である。
ベースは先週のうちに機材レンタルにして良かったと思う。この悪天候で当日レンタルを申し込んでも、多分レンタル中になっていただろう。なので、バックパックの中にはストラップ
、シールド、チューナー、コード譜、そして千葉駅に早めに着く予定なので時間潰し用に本とゲーム機を持ってきている。これでベロベロベローチェで何時間も退屈しなくて済む。
最後に通路のスペースでコスプレイヤー達が撮影会をやっていた。かなりエロい格好をしている。いや、相当にエロい。直視できないほどの露出だ。ヨッシーは「次こそはレイヤーを撮りまくってやる!」と、完全に方向を間違った意欲を滾(たぎ)らせていた。
帰りも散々待たされた。
電車は一度南船橋駅まで行き、そこから乗り換えて西船橋駅に戻って行く。南船橋駅でららぽーと帰りのカップルがどっと乗ってくる。
リア充とおたくの交差点。
僕はそう呟いた。
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ワンフェスにいてきた【幕張メッセ会場編#2】
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