モンハンの稽古の日だ。
この秋にはMH4Gも発売されるしな。カプコンの言う「秋」ってのは何月までなんだろうな。まさか12月の年末商戦に発売したら笑うぞ。まぁ、稽古つっても最近では3DSも出さずにおしゃべりばかりである。今回は艶女(アデージョ)も加わると言う。噂ではかなりの使い手らしいのだ。艶女は操虫棍を巧みに使いこなすらしいぞ。
だが、ヨッシーが仕事で遅れるというメールが来た。それならば、どこかで時間を潰そうとなった。
た、躊躇(ためらい)いながらも、艶女(アデージョ)に、「でかんしょ」を提案すると、あっさりOKだった。
さすがは、
艶女(アデージョ)
デキる女操虫棍士は
呑む場所を選ばない。
しかし、この「でかんしょ」という店は、とんでもなくボトムズ野郎たちが巣食う、スラムな立ち飲み屋である。場末感もハンパないし、この酒飲み超ウルトラスペシャル上級者コースに艶女(アデージョ)をお連れして良いものかどうか悩んだが、ヨッシーがいつ頃会社を抜け出して来れるのかも分からないので、さっと切り上げられるこの店は、まさにベストチョイスなのだ。
だから、錦糸町の「でかんしょ」の軋む階段を降りていったのである。
着いてすぐに、艶女(アデージョ)の身の危険を察知した店のオババは、奥の間にそっとエスコートした。ここならばボトムズ野郎どもから少しでも距離を置ける。僕は酎ハイ(200円)、艶女(アデージョ)はレモンサワー(200円)を頼んだ。最近はザイルのおかげで、レモンサワー(200円)もおしゃれな飲み物になっているらしいぞw
とりあえず、ヨッシーに「でかんしょ」に潜伏していることと、簡単に場所をメールして2人で呑んでいた。
喉が渇いていたのか、小気味好いピッチで呑みは進んだ。
周りには、地下バトリングを終えたボトムズ乗りが、すこしづつ店内に増え始めた。酒のアテにと、僕はいつも肉丸師匠と呑む時に頼むアレを、オババにオーダーした。
そのアレとは…
もやしのナムル
(100円)と
ウインナー
(100円)
である。
1000円チケットはあっという間に終わり、もう1000円チャージした時だった。ヨッシーからのメールが届く。
今、社を出たと。
早い。
鬼早い。
1000円分のチケットが、まだ丸ごと残っているのだ。仕方がなしにヨッシーも「でかんしょ」に来てもらった。
ヨッシーは10分後に現れた。
そして、
艶女(アデージョ)もヨッシーも、結構「でかんしょ」を気に入っていただけているようだった。
艶女(アデージョ)とヨッシーは
立ち飲み屋デビュー戦だった。
ここは、酒飲みの
超ウルトラ
スペシャル
上級者コースだ。
それは、言い換えれば、20cmの高さでタイトロープ(綱渡り)しているのではなく、200mの高さでタイトロープしているようなものなのだ。
2人には伝えないでおこう。