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Channel: BOOGIEなイーブニング!
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隅田川花火大会でした

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先週の土曜日は隅田川花火大会に行った。これ、毎年恒例である。仕事のお付き合いがある、お客さんの御両親が所有されているマンションが会場の目の前なのである。いわゆる特等席で隅田川の花火大会を鑑賞できるのだ。

今年も15時ごろ家を出た。花火大会は19時スタートだが、買い出しやら、会場付近の混雑で時間が読めないのだ。もう3年連続3回目の出場の僕は、15時でも遅いと思ったくらいだ。

しかし、外に出ると暑い。地獄のようだ。また、浅草辺りで、この灼熱のなか牛歩すると思うとげんなりする。

地下鉄東西線に乗り、門前仲町まで来た。ここにある赤札堂でしこたまビールを買い、ツマミも買って挑むのだ。基本的に自分が呑み食いする分だけでいいのだが、去年は飲み過ぎてしまったので、今年は6缶×3箱。計18本のサッポロ★黒ラベルで対応した。あとは、餃子と唐揚げ。こいつをデカいトートバッグに押し込んで、いよいよ浅草に向かう。門前仲町から大江戸線で蔵前まで来て、警備員やら人の多さに腰が引けた。本当は乗り換えて浅草まで1駅なのだが、もう、蔵前からマンションまで歩くことにしたのだ。だって、こんな中途半端な駅だと電車が満員で乗れない可能性だってある。

ビールを担ぎ裏道を浅草のマンション目指して歩く。この辺りは浅草クラウドも近いので勝手知ったるだ。しかし、浅草駅が近くなると花火大会を前に浮き足立つ風情ある下町の空気から一変、お巡りさんがバリケードを張る物々しい景色に変わる。

そして、今年もまた人混みのカオス状態。

重いビールを担ぎ、牛歩する。

マンションは浅草から行くと会場を通り過ぎた辺りなので、一旦は人波の、どピークを越えなくてはならない。ねちねちいらいらと中坊が3対3のカップルではしゃぐ姿を睨みながら歩く。

オレが中坊だった頃は
ただ、花火を目指して自転車で
我武者羅に走るだけだったね。

やっとマンションに着いた。
全身が汗でびしょびしょ濡れ濡れだ。これがうら若き乙女だと激しく萌えるがオッサンなので臭いだけである。
マンションエントランスに厳重に張られた管理組合の警戒態勢を突破してエレベーターに乗る。5階で降りていつものように部屋に入るといつもの顔ぶれだ。僕はやっとビールの重量から解放された。さて、花火大会まで2時間もあるのでビール!ビール!このマンションの持ち主であるT氏の親父さんと話す。いつも元気で爽やかな親父さんだ。

ふと、思う。
僕はこの親父さんと話したい為に、この花火大会に来ている気がするのだ。現に毎年花火は最後まで観ないで、降りてきて親父さんと話している。
喫茶店のマスターをしていたらしいのだが、なかなかの文化人で話していて凄く面白いのだ。こんな人間になれたら素敵だろうなぁと思ってしまう。

花火大会が始まる合図の空砲が鳴った。親父さんは「今年はオリンピックの五輪のデザインの花火を最初の方にやるから必ず観るように」と念を押された。

5階から屋上までクーラーボックスを担いで上がる。屋上には各世帯ごとに区画整理されていて、番号の書いてあるエリアに向かった。レジャーシートが敷いてある所で座っていよいよ花火を待っている。

ヒューーーーーーン

ドーーーン

パラパラパラ

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花火が打上がり始めた。
今年もキレイだなぁ。
なにせスカイツリーと一緒に映るのがいい。
場所が絶妙なのだ。
風が強くて五輪のマークは上手く表現できなかったようだ。

▼五輪のマークのつもり
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しかし、数発打ち上げた辺りから、空気が急に冷たくなり、風も強まってきた。

寒いくらいだ。

カミナリ。

そしてパラパラと雨が降ってきた。

僕らは部屋へと戻った。

非常階段を降りる時に猛烈な豪雨になって、下界にいる人達の悲鳴が聞こえた。

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僕は雨に逃げ惑う群衆に対して何故かこう一言呟いた。


ふん、くだらん。
愚民どもめ。



その後は、テレビの花火中継で高橋親子がびしょぬれになるのを観ながら、また親父さんとゆっくり飲んだり、T氏の息子さんと相撲をとったりした。

帰りの浅草は雨も上がり、そりゃ寂しいもんでした。



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