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Channel: BOOGIEなイーブニング!
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エディパンのスタジオ練習

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晦日である。
しかし柏にいる。
前回のスタジオ練習では、とても人前で演奏できないとメンバー全員が感じたのだ。各自が練習して、1時間だけ本番前にスタジオ練習することにした。新松戸FIREBIRDから1番近い柏のスタジオで待ち合わせだった。茶をしばくために早めに来たら、ボーカルギターのスミタ氏からメールが来た。3人とも珍しく既にスタジオ付近に来てるらしい。柏駅東口からスタジオまで歩く途中で会うだろう。楽器を担いで歩いて行くと、ギターの世界のダーワーとドラムのシマちゃんが歩いてきた。

あら、スミタ氏は?と聞くと、トイレに行ってるらしい。ダーワーが指し示す方向はSOGOの建物だった。本当にまたこの場所にスミタ氏が戻ってこれるのか…チョットだけ不安になった。

柏の横丁でぼーっと彼のウンコを待つ3人。
せっかく早く来たのに既に5分は待たされている。

嗚呼、友よ!この世の中に人の排泄を待つことほど、無駄な時間の使い方はあるだろうか?

無いね。

10分を過ぎた辺りで僕は痺れを切らした。このままでは、ゆったりと茶をしばけないからだ。

と、そこにスミタ氏からメールが来た。



ここどこ?

東口って書いてある!




かなりイラっとした。もはや自分を見失っている。それに一緒にいたダーワーやシマちゃんが駅に向かったと勝手に推測して、先に動いてしまっている。山なら完全にアウトな行動だ。自分ばかりか隊全体をも危険に陥れる行為だ。登山で道に迷ったら必ず元来た場所に引き返すこと。僕が山でパンダ隊長に散々叩き込まれたことだ。

あゝスミタよ!ここが柏で良かったな。山ならお前を見捨てて、このザイル(スマホ)をとっくに切っているところだ。

ダーワーとシマちゃんをベースキャンプ(駅前のドトール)に避難させて、僕はひとりザイルを手にスミタ救出に向かう。

肩にはずっしりとザック(楽器のソフトケース)が食い込む。空気は澄んでいる。なんとか雪崩は起きなさそうだ。不安定なガレ場(エスカレーター)を何とかトラバースして風が治まったタイミングを見計らってイッキにピーク(ロータリーの2階)まで来ると、その先に震えながら野ウサギ(お一郎)を抱いたスミタ氏が佇んでいた。僕は2人にザイルを投げ、右手を差し出し、優しく声を掛けてあげた。

よく頑張ったね。
(↑漫画「岳」風に)

しかし、お一郎までいて遭難するとは…。まぁ、いい。衰弱しきった2人を担ぎだして、ドトールまで戻ると、茶をしばく時間は15分しかなかった。

結局、このお騒がせな遭難者に20分もの大切な時間を費やした。だが、いい。とにかく無事でなによりだ。

15分後にドトールを出て、本日予約してあるスタジオ、オルフェウスに向かう。もちろん初めてのスタジオだ。



いつも使っている千葉ペンタ2より狭い。ロビーも精々2バンドほどしか入れない感じだが、凄くアットホームな感じがした。小岩のオルフェウスと系列店なのだろう。受付を済ませて防音の重い扉を開けて中に入るとやっぱり狭い。





ベースアンプは今では珍しいトレースエリオット(英国)が置いてあった。



ブーブー文句を言いながら、今では珍しいこの80年代香しいベースアンプにジャックをぶっ込んで音を出すと意外と素晴らしい音だった。

わ、悪くねぇな。

こうしてご機嫌に1時間スタジオ練習できた。スタジオから出るなり店員さんと談笑した。店員さんは1時間の練習時間で察したのか、どこでライブやるんですか?なんて気さくに話しかけてくれた。彼はkamomekamomeというハードコアバンドをやっているらしいのだが、スラッシュメタルではないという。その曖昧なジャンルの境界線の話しは平行線を辿ったまま終わった。

▼柏のローカルのバンドさんです。
(無許可で撮影)


▼出たがり君


このスタジオのおかげで不安な部分を消し去り本番に臨んだのだった。

ありがとう、
柏オルフェウス!


その本番の様子がこちら。
↓↓↓
EDDIE PUMPKIN'S HIGH - LIVE AT 新松戸FIREBIRD 2015.12.31






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