太宰治旧居跡
ここ、船橋にあの太宰治が住んでいたのだといふ。私は早速「太宰治 船橋」と検索ワアドをパソコンに打ち込み調べたのだった。今は住居跡に碑があるといふのだ。
太宰治といえば、せいぜい「人間失格」と「走れメロス」ぐらいしか読んでないのだが、ミーちゃんでハーちゃんな私は、ブログのネタにでもなればと思い、新年早々いそいそと出かけたわけである。駅から近いみたいだし、この地で書いた「ダス・ゲマイネ」といふ作品にも興味があった。
それは青空文庫で無料で読める。
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「ダス・ゲマイネ」太宰治
以前も探そうとして、京成線伝いに散歩をし、さんざ探したのだが、ぐるぐる回ってみても中々見つからなかった。今回もぐるぐると狭い住宅街の路地裏を歩き回ったのだが、なかなかその碑は私の目の前に現れない。犬には吠えられるし、不審者扱いされても嫌なので、場所を詳しく書いてある地図を見て探すことにした。こうなると、ロマンもへったくりもないが、しかたがあるまひ。
九重橋を渡り、もう一度京成線をくぐったら右に曲がるのだった。
危なく見落とす所であった。
太宰治の住居跡碑は、この場所に住んでいらっしゃる方の軽自動車で隠れていたのだ。
嗚呼!船橋市よ、役人よ、なぜこの土地を買い取らなかったのだ!
近くの橋には要らぬレリイフで飾り立て、肝心の跡地は軽自動車で見えなくなっているといふ、船橋人特有のその場しのぎのうっちゃり具合いが目に余るのだ。
▼必要性を感じないレリイフ
だが、この辺りのロケーションは悪くない。近くを川が流れ、駅からも少し距離があるので静かだ。何より、この路地の狭さが散歩をしているとちょうど良い。
太宰が愛した船橋。
なかなか良い街ではないか。
帰りはもつ焼き「坊ちゃん」に寄り、振る舞い酒を馳走になって帰った次第。
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太宰と船橋
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