ペダルを漕ぎ始めた。
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銀座からまずは人形町まで出て、それから都営新宿線を沿うように新大橋通りを東に進むコースだ。茅場町あたりで自転車用アプリを発動させてない事に気がつき、スタートさせた。なのでiPhone用アプリruntastic road bikeは茅場町からのレコードになっている。
走り始めて気がついたのだが、この季節でも手袋をしていないと手が冷たかった。
順調に東向島を過ぎて思い出した。
震災の時に9時間歩いて自宅に帰ったルートを。あの時、ずらずらとゼンマイ仕掛けのロボのように脚を引き摺りながら歩いたが、自転車があればどれだけ楽ちんだっただろう。
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さて、篠崎あたりで右折して、いよいよ千葉県に向かう辺りで身体の異変に気がついた。
プリティーヒップが
死ぬほど痛い。
シートが僕のケツに合わなかったのだ。ひと漕ぎづつ激痛が走るようになってしまっていた。信号ではわざわざ降りて休んだり、たまに堪え切れなくて立ち漕ぎしたりするほど。
右往左往しながら何とか江戸川を渡り、水門をくぐり抜けると陽はどっぷりと沈んで来た。スミタ氏の“待ち合わせ場所の船橋駅の改札口に着きました!”メールが一層に焦りを誘う。早く着きたいのだが、漕ぐと激痛。何かの罰ゲームではないだろうか。
もうサライとか脳内再生してる場合じゃない。市川ICを抜けると、もう絶対に間に合わないことが判明した。嗚呼!セリヌンティウスよ、なんて言うことだ。
心の中の僕が
エックスジャンプを
100回している。
慌てて巨悪の石和氏にメールすると、今日に限って待ち合わせ場所には居なく、先に船橋加賀屋で席を取っているという。
スミタ氏に電話すると、僕の到着まで船橋駅まで待っているというのだ。
責任の板挟みで
死んでしまいそうだ。
初対面の2人と待ち合わせるのに、中間役の僕が遅刻する前代未聞の大失態。
ポリキャップを無くしたガンプラのような2人に申し訳が立たない。いや、コアファイターの無いガンダムのようか?
しかし、ガンダムMk-2でコアブロックシステムは採用されてないよな。ガンダムのガンダムたるシンボルのようなシステムが採用されなかったのは、どういう経緯なのか。リアル路線、ミリタリー色を強めたためにオモチャ的な合体部分を排除して、後の変形するZガンダムまでの繋ぎにしたのだろうか。
それだとMk-2じゃなくね?
話しはそれた。
待ち合わせに15分はオーバーする。スミタ氏に駅の改札口で、森永ぬーぼーのようにぬーぼーっと待ってもらうしかない。
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何とか最後の坂道をギアを使って登り切った。
ケ、ケイデンスが…
なんて、言いながらな。そう、初めてギア付きの自転車に乗ったワケだが、坂道でギアを軽くすると、その分当たり前だが、沢山ペダルを回さなくてはならない。ピストから乗り換えると、そいつが苦痛で堪らなかった。
あと、このミニベロってヤツは、なかなか漕いでもスピードが出づらい。やはりホイールが小径だからだろう。この自転車だけかもだが、ギアも1番重い大きい設定にしても軽く、もっと飛ばしたい時にギアが小さいので、ペダルが空回りするのである。
ただし、デザインは秀逸で頑丈そうである。タイヤもまぁ、そこそこ細いので疲労感はない。シートはクソだが交換すれば良いし、何よりこの価格でなら納得いくものだろう。これで、輪行袋を買えば、前輪を外しただけで、どこまでも気軽に電車で移動できるはずだ。
ミニベロ ロード 小径車 小径自転車 20インチ 超軽量 アルミ製 シマノ14段変速 ドロップ...
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¥37,778
楽天
おっと、最後の坂道を下りながら、何を呑気に自転車レビューしているのだ。しかもあわよくば自転車を芸能人のお気に入りコスメばりに売ろうとまでしているではないか!
さて、案の定、ピッタリ15分遅れでスミタ氏の待つ船橋駅に着いた。
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スミタ氏は優しく労ってくれたが、トータルタイムを計算すると、あのうんこを漏らしてママチャリで帰った時とタイムはほぼ同じであった。
走行距離25.1km
2時間ジャスト!
この見せかけだけの
ドロップハンドルめっ!
サドルは簡単に外れてしまうので、こいつは外して加賀屋の裏のゲーセンの駐輪場に停めた。バッグに外したサドルを入れて、やっと加賀屋で待つ巨悪を追うジャーナリストの石和氏と合流できた。安っぽいカタカタ言う丸椅子に座るとプリティーヒップはさらに痛かった。
ちなみにこの原稿を書いている3月24日現在もまだプリケツは痛い。自転車乗りあるあるなのだが、尾骶骨の内側が痛いのだ。
そんなお尻にヒサヤ大黒堂の新聞広告の社長のように優しく、そしてゆっくりと特製ハイボールは疲れた患部に染み入った。
ぢ
ではない。
何故だか門仲に住む旧社長も偶然友達と来ていて、さらに電氣唄雀(ハイカラカナリア)のギター、ジェリーさんもカウンターにいるという、オールキャスト総動員の船橋加賀屋だった。
最後は〆のラーメンを「いさりび」で食べた。
着丼!
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飲酒しているので、公道は自転車を押して帰った。
夜の風はまだ冷たく、毎年満開の桜と出店で賑わう、海老川の桜も蕾のままだった。

銀座からまずは人形町まで出て、それから都営新宿線を沿うように新大橋通りを東に進むコースだ。茅場町あたりで自転車用アプリを発動させてない事に気がつき、スタートさせた。なのでiPhone用アプリruntastic road bikeは茅場町からのレコードになっている。
走り始めて気がついたのだが、この季節でも手袋をしていないと手が冷たかった。
順調に東向島を過ぎて思い出した。
震災の時に9時間歩いて自宅に帰ったルートを。あの時、ずらずらとゼンマイ仕掛けのロボのように脚を引き摺りながら歩いたが、自転車があればどれだけ楽ちんだっただろう。

さて、篠崎あたりで右折して、いよいよ千葉県に向かう辺りで身体の異変に気がついた。
プリティーヒップが
死ぬほど痛い。
シートが僕のケツに合わなかったのだ。ひと漕ぎづつ激痛が走るようになってしまっていた。信号ではわざわざ降りて休んだり、たまに堪え切れなくて立ち漕ぎしたりするほど。
右往左往しながら何とか江戸川を渡り、水門をくぐり抜けると陽はどっぷりと沈んで来た。スミタ氏の“待ち合わせ場所の船橋駅の改札口に着きました!”メールが一層に焦りを誘う。早く着きたいのだが、漕ぐと激痛。何かの罰ゲームではないだろうか。
もうサライとか脳内再生してる場合じゃない。市川ICを抜けると、もう絶対に間に合わないことが判明した。嗚呼!セリヌンティウスよ、なんて言うことだ。
心の中の僕が
エックスジャンプを
100回している。
慌てて巨悪の石和氏にメールすると、今日に限って待ち合わせ場所には居なく、先に船橋加賀屋で席を取っているという。
スミタ氏に電話すると、僕の到着まで船橋駅まで待っているというのだ。
責任の板挟みで
死んでしまいそうだ。
初対面の2人と待ち合わせるのに、中間役の僕が遅刻する前代未聞の大失態。
ポリキャップを無くしたガンプラのような2人に申し訳が立たない。いや、コアファイターの無いガンダムのようか?
しかし、ガンダムMk-2でコアブロックシステムは採用されてないよな。ガンダムのガンダムたるシンボルのようなシステムが採用されなかったのは、どういう経緯なのか。リアル路線、ミリタリー色を強めたためにオモチャ的な合体部分を排除して、後の変形するZガンダムまでの繋ぎにしたのだろうか。
それだとMk-2じゃなくね?
話しはそれた。
待ち合わせに15分はオーバーする。スミタ氏に駅の改札口で、森永ぬーぼーのようにぬーぼーっと待ってもらうしかない。

何とか最後の坂道をギアを使って登り切った。
ケ、ケイデンスが…
なんて、言いながらな。そう、初めてギア付きの自転車に乗ったワケだが、坂道でギアを軽くすると、その分当たり前だが、沢山ペダルを回さなくてはならない。ピストから乗り換えると、そいつが苦痛で堪らなかった。
あと、このミニベロってヤツは、なかなか漕いでもスピードが出づらい。やはりホイールが小径だからだろう。この自転車だけかもだが、ギアも1番重い大きい設定にしても軽く、もっと飛ばしたい時にギアが小さいので、ペダルが空回りするのである。
ただし、デザインは秀逸で頑丈そうである。タイヤもまぁ、そこそこ細いので疲労感はない。シートはクソだが交換すれば良いし、何よりこの価格でなら納得いくものだろう。これで、輪行袋を買えば、前輪を外しただけで、どこまでも気軽に電車で移動できるはずだ。
ミニベロ ロード 小径車 小径自転車 20インチ 超軽量 アルミ製 シマノ14段変速 ドロップ...

¥37,778
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おっと、最後の坂道を下りながら、何を呑気に自転車レビューしているのだ。しかもあわよくば自転車を芸能人のお気に入りコスメばりに売ろうとまでしているではないか!
さて、案の定、ピッタリ15分遅れでスミタ氏の待つ船橋駅に着いた。

スミタ氏は優しく労ってくれたが、トータルタイムを計算すると、あのうんこを漏らしてママチャリで帰った時とタイムはほぼ同じであった。
走行距離25.1km
2時間ジャスト!
この見せかけだけの
ドロップハンドルめっ!
サドルは簡単に外れてしまうので、こいつは外して加賀屋の裏のゲーセンの駐輪場に停めた。バッグに外したサドルを入れて、やっと加賀屋で待つ巨悪を追うジャーナリストの石和氏と合流できた。安っぽいカタカタ言う丸椅子に座るとプリティーヒップはさらに痛かった。
ちなみにこの原稿を書いている3月24日現在もまだプリケツは痛い。自転車乗りあるあるなのだが、尾骶骨の内側が痛いのだ。
そんなお尻にヒサヤ大黒堂の新聞広告の社長のように優しく、そしてゆっくりと特製ハイボールは疲れた患部に染み入った。
ぢ
ではない。
何故だか門仲に住む旧社長も偶然友達と来ていて、さらに電氣唄雀(ハイカラカナリア)のギター、ジェリーさんもカウンターにいるという、オールキャスト総動員の船橋加賀屋だった。
最後は〆のラーメンを「いさりび」で食べた。
着丼!

飲酒しているので、公道は自転車を押して帰った。
夜の風はまだ冷たく、毎年満開の桜と出店で賑わう、海老川の桜も蕾のままだった。