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Channel: BOOGIEなイーブニング!
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しゃぶりなライブ@新松戸FIREBIRD#1

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Photo By リョウさん(BOiLJUNK)

土曜日はしゃぶりなベイビーズのライブにお越しいただき、ありがとうございました。

愛しております。
 
また、本当は来たかったのにスケジュールの都合が付かず、念だけ送ってくださった方、ありがとうございました。
 
その念、届いておりました。
 
でも、
次回は絶対に来てね。


松戸に向かっている。
今では涼しい顔をして座席に座り、それこそ村上春樹でも読もうかという程に余裕ぶっこき丸であるが、ここに至るまで大変だった。

さて、時計を2時間ほど巻き戻そう。

朝ね、起きて一番に洗濯しようとして、黒い服ばっかりだったから、そうだ、「良くすすぎモード」で洗濯しようと思ったのが、全ての大失敗の元凶であったのよ。あとでブアカーオのローキックばりにバチコンバチコン効いてくるんだよね。

まずさ、ライブに出かける前に熱いシャワーを爪先立ちになって泣きながら全身に浴びたいじゃん?でもさ、ウチのアパートボロだから、洗濯機回ってる時は極端に水圧弱くなるのよ。

俺さ別にシャワーでオナニーするわけじゃ無いけど、タイの安宿じゃあるまいし、水圧弱いのだけはマジ勘弁なんだよね。だから、洗濯が終わるまではシャワーを我慢して、先に米を炊いてメシでも食うかとなるじゃん?ここでもう一つ失敗したんだけどさ、早炊きモードのボタンをね、押し忘れたんだわさ。時間が無い時は早炊きで30分で炊いて食うのが俺の必勝パターンなんだけど、すっかり忘れて普通に炊飯ボタン押しちゃったんだよね。
つまり、洗濯が終わるのと、米を食えるまで1時間かかるってこと。

すでにこの時詰んでいたんだな。

なにせ、時計を見てなかったんだもの。お昼に流れる船橋市の時報で我に返ったのよ。

2度寝した時に大きく時間軸は動いていたんだね。

15時からリハだから、乗り換えの八柱駅のベロベロベローチェでゆっくりと茶をしばいてなんて逆算すると13時には家を出たいんだけど、この調子だと、そんな貴族みたいな時間は無くて、家で何も出来ずに13時までぼーっとしてるしかなくなったわけだ。

とりあえずベースの練習でもしとこっかとICレコーダーを取り出しておもむろにベース弾き始めたのもいけなかったね。ついつい不安な部分を中心にしつこく練習してたのよ。ほら今回ステージが30分じゃんそれを2回ししただけでも1時間もかかるのね。

はっと時計を見たら13時なのよ。

ちょうどその頃ライスの炊けるいい匂いがしてきたんだけど、俺さ茄子と油揚げの味噌汁が超好物なんよ。で、こいつが少し残ってるからご飯を炊いたのね。味噌汁のためのご飯なワケよ。

この新しい感覚に君はついてこれたかな?

それとおはよう納豆ね。これは一昨日刻んだネギをタッパーに入れてたんだけど、そろそろ食べないとヤバいだろってね。あと、実家から貰った大葉。これを刻んで納豆に入れてシェイクしてな、そいつを熱々のご飯にぶっかけて食う。そんでもって茄子と油揚げの味噌汁で流し込むって寸法よ。

まあ、それらを用意して食えるって時間になったのは、13時10分。いよいよリハに間に合うかって話しだよな。

まさかトラさんに茄子と油揚げの味噌汁を飲んでて遅れましたとは言えないけど、かといって茄子と油揚げの味噌汁をこのまま家に置きざりにして、熱いロックンロールなんて出来ないワケよ。

ロックンロールと茄子と油揚げの味噌汁を天秤にかけて、茄子と油揚げの味噌汁が勝っちゃったんだなこれが。

出来立てのちょっと生っぽい茄子もいいが、一晩鍋で寝かせたぐでぐでの茄子もいい。

今、俺に食われようとお椀に待っているのは、ぐでぐでの方の茄子の味噌汁。

ただし、油揚げも決して脇役ではないぞ。その黄金色に輝く油揚げは、間違えてお稲荷さん用のを買ってきてしまったんだが、箸で掴むとぺろーんと真ん中が広がって食べづらい。熱々の油揚げを口に入れようとするとZガンダムに出てくるモビルスーツ、アッシマーのようにモビルアーマー形態からモビルスーツ形態に変形して攻撃してくるのだ。

▼アッシマー
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しかし、俺に食われまいと
必死に抵抗するだけあって、
こいつも激美味い。

全て食べ終わったが、食器を洗う時間までは無い。とりあえず流しに放り込んだ。

さて、時間は刻一刻と迫っている。何よりも先にシャワーを浴びなくてはならない。

シャワーに割ける時間は10分。あいだもも顔負けの官能のシャワーシーンなどと言っている場合ではないのだ。

すぐにでも入りたいところだが、残念ながら洗濯機はまだ最後の脱水を破裏拳ポリマーばりにしている。

洗濯機の全工程終了時間まであと6分。

マクラーレンホンダのピットクルー並みに秒単位で動く俺にこの6分は永遠にすら感じた。なので洗濯機を止めて無理くり干そうとした。たかが6分、されど6分なのか洗濯物はまだまだ水気を帯びて脱水しきれていない。

洗濯カゴにこの状態で放置することに決めた。すでに時計は13時50分を指している。これ以上はさすがにヤバい。

いま出れば余裕を持ってライブハウスに着くはずだ。

ズタボロスーツとベースを引きずって、全力でオカマ走りをした。

すでに全身汗まみれである。

14時01分の電車に乗り、なんとか座ることも出来た。

あとは八柱駅の乗り換えまでゆっくりと読書でもしてやろうか。

つづく。

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