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Channel: BOOGIEなイーブニング!
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【ニルスロフグレンラーメンライス#7】濃厚とんこつスープ専門店横浜家系壱角家/松戸

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ラー。
正月に今年初めてのラーメンを食べに行く。一年の最初と最後に食べるラーメンはラヲタには特別である。

いや、そんな気がするだけ。
言い訳かもしれん。

だが、とりあえずやっているかどうか分からないのだが、松戸の煮干し系ラーメン「まるき」に向かって歩いた。鬼のように駅から遠い。そして、寒い。苦行僧のようにひたすら念仏を唱えて歩く。

吐きたいね♪
吐いちゃいな♪
(by THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)



結構薄暗い松戸のデンジャラス路地を歩くのだが、さすがは正月、人っ子ひとり歩いちゃいない。途中で2軒のラーメン屋の前を通り過ぎたが、1軒目は家系ラーメン屋が閉まっていた。もう1軒の味噌ラーメン屋はガラの悪い半グレにいちゃんが並んでいた。

ここで物凄く不安になってきた。このクソ不味そうな味噌ラーメン屋ですら行列しているのに、僕のベスト20に入るラーメン屋はやっているのだろうかと。

少しオカマ歩きをして急ぐ。

やっとの思いで着いた「まるき」は、暖簾が内側に掛かっていた。ふと時計を見ると20時54分。ギリ営業時間以内だが、もう終わってしまったのだろう。5メートルより先、近づけなかった。

閉店フィールド全開である。

そっからは意気消沈して駅に戻る。でもラーメンは食べたい。できりゃ家系がいいなぁ。なんて思いながらぐるぐると遠回りしたが、東口には皆無。そんで西口もぶらぶらしたらあったね。



壱角家っつーのが。

さっそく入って食券を買う。

べつに腹は減ってないし、普通のラーメンを味も脂も麺も普通でお願いした。カウンターに座って横を見てビックらコキ麻呂!

なんとライス用のジャーがあるではないか。



しかも50円でおかわり自由、食べ放題と謳っている。これは漢なら行かなくてはならんだろう。あの名企画コーナーを再び投入だ!

ニルス・ロフグレンという稀代のギタリストがいる。その卓越したギターテクニックは「歴史上、最も偉大なギタリストランキング」に入るほどの実力の持ち主なのだが、残念ながら器用貧乏なのだ。まったく華もない。しかし、ニールヤングの名盤アフターザゴールドラッシュに参加したり、リンゴスターオールスターズバンドにも参加、あのブルース・スプリングスティーンのバックバンドThe E Street Bandのリードギタリストも勤めているのだ。誰の色にも染まるそのギタープレイはまるでラーメン屋におけるライスのようだ。そんなNils Lofgrenのようなラーメン屋のライスの食べ方を探求する企画、それが【ニルスロフグレンラーメンライス】だ。



こうしてテレキャスのブルーススプリングスティーンと並んでストラトを携えているニルスの画を見ているとテレキャス=不器用、ストラト=器用説は、このBruce Springsteen and the E Street Bandの画ヅラから来ているのではないだろうか。まぁ、いいか。

さて、店員さんに50円を支払うとカラのお茶碗を託される。

自分で存分にてんこ盛りにしやがれ!という意思を強く感じた。なのでほんとうにてんこ盛りにしたら、キューリのQちゃんやしば漬けが、まぁ、茶碗から転がり落ちること、転がり落ちること。ライスごときでかなり卑しい人になってしまった。

1杯目はこうしてラーメンの良き伴侶として楽しんで、2杯目は家系ラーメンを食い終わって、余ったとんこつスープを上からかけてずるずるとかっこんだ。

して、肝心のラーメンのお味はというと。

全く覚えてない。



心根が卑しい僕は、50円のライスに現(うつつ)を抜かし、肝心の680円のラーメンを疎かにするという本末転倒な結果に終わってしまった。



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