ブツは4日後に来る予定だ。
その前にやる事は山ほどある。
先ず、自分の好きなフラットワウンド弦を買うこと。このフラットワウンド弦というのは特殊な弦で、表面がつるつるで音色的にはサスティン(音の伸び)が少なく、よりウッディな音がする。昔のベースにはこれが売られる時に張ってあったのだ。そして、昔のR&Bのベースプレイヤーの愛機には、必ずと言っていいほど、このフラットワウンド弦が張ってあった。多分、ウッドベースからの自然な流れだろう。この弦は張りっぱなしにしとけばどんどん音が良くなるらしい。あのドナルドダックダンも「使用弦?買った時に付いてたのだよ」と言ったとか言わなかったとか。
物ぐさな俺には丁度いい。
そして、このスティングレイベースとフラットワウンド弦の特性を調べているウチに実に興味深い記事があった。このスティングレイベースは、そもそもルイス・ジョンソンというスラップ奏法の神様みたいな人のためにレオ・フェンダーが設計したものなのだが、そのルイス・ジョンソン、実はレコーディングでプロデューサーのクインシー・ジョーンズにラウンドワウンド弦からフラットワウンド弦に張替えさせられたらしいのだ。なんでも、ラウンドワウンド弦特有のストリングノイズが邪魔だったからだそうだ。さすがクインシーよ!ベースの弦の音色にまでこだわる繊細な感性だからこそマイケルジャクソンのオフザウォール、スリラーやバッドも生んだんだな。
ってなことで、マイケルの名曲「ビリージーン」はルイス・ジョンソンにスティングレイ、弦はフラットワウンドでチョッパー奏法を一切使ってないと思うから聴いてみそ。コンプかけまくってるけどな。
Michael Jackson - Billie Jean
それから、現時点では黒色のピックガードが付いているので、これを鼈甲柄に変えるために社外パーツでスティングレイ用の鼈甲ピックガードを購入した。
スティングレイのピックガードはピックアップ1発タイプなら年代を問わず規格がどれもちゃんと同じらしく、特に迷わずにネットで鼈甲柄をポチった。これにより、あのボロいフィンガーレストも消えるのだ。良い事だらけだな。
▼スティングレイ用の鼈甲ピックガード
弦はLa Bella
La Bella 760FL/Deep Talkin' Bass/Light/043-104/Stainless Flat Wound
やっぱりジェームス・ジェマーソン弦はネックの反りが恐いので、その2ランク下のゲージを僕の持つ全てのベースに張っている。今回もやっぱりこのLa Bella 760FLにお世話になろう。
▼La Bella 760FL 通称ハッチ弦
そんな備品はきっちりと2日後に来た。後は御本尊を待つのみ。
佐川の配送ミスでさらに到着が2日遅れた。
自宅に届くので、あの以前味わったような「会社に届けてもらうドキドキ感」は味わえない。いいような悪いような。嬉しいような残念なような。
そして御本尊がやっと到着した。
巨大なダンボール、さらにプチプチに包まれたスティングレイを取り出すと、それはまぁ多少の残念感はあったが、比較的に綺麗な方だと思う。
先ずは俺のモノになったベース達が必ず通る儀式をしなくては。
弦交換。
元々張ってあったラウンドワウンド弦をフラットワウンド弦に張替えた。そもそもヤフオクでは多少逆反りと書いてあった気がするので、この張力の高いフラットワウンド弦を張ったら、プラマイゼロになるんじゃないかと淡い期待を寄せている。
弦を外すついでに…
ピックガードの交換。
指置きを外そうとするも、完全にネジが錆びていて、古代遺跡のように朽ちていた。そこをなんとか拝みながら、回して回してやっと外す。そして周りのネジも外してから、新しい鼈甲ピックガードをハメ替えた。これが一番心配だったというか、ちゃんと社外品のでも合うのか心配だったのだ。一応レビューには問題無く付け替えれた人がいたので購入したのだが、そりゃ自分でやってみないと。付けられなければ、下敷きにもならない穴の空いたただのプラスチックの板切れと化すのだ。結果は…
気持ちいいほどピッタンコ。
惚れ惚れしたので他のベース同様にモッズベーシストの証しである、サザンソウルのステッカーを貼った。実はこのステッカーを貼る事には意味があるのだ。
▼サザンソウルのステッカー
バンドメンバーとスタジオに入り、メンバーがどの位の時間、この新しいベースに気がつかないのかをチェックするために、他のベース同様の位置にカモフラージュの意味で貼ったのだ。つったって、ジャズベからスティングレイという大分デザインの違うベースなので、すぐにバレるだろうけどな。
その辺の詳細は、スティングレイベース買ったった【スタジオ編】にて発表しよう。
おっと、それからあのボディ裏のシールを剥がしてやらないと。
このステッカーから、前の所有者の情報が得られるかも知れぬが、知ってどうするという気もする。しかし、心根がストーカー気質なので、この際調べてみることにした。読者サービスである。
Rock on
このガイコツのステッカーは池袋ペンタのステッカーだった。
Just Paranoid
このステッカーは、東京を中心に活動するオルタナティブ・ロックバンド「Just Paranoid(ジャスト・パラノイド )」。通称「ジャスパラ」のものだった。HPを見ると…
April 30, 2015
ベーシスト「K.Kentiro」がJust Paranoidから脱退することが決まりました。
ま、まさかな。
ガンプラ製作ようのガンダムシンナーで綺麗にこのシールを剥がした。と、同時にシンナーでほろ酔い気分になる。吉田類のシンナー版みたいな状況だ。ハッチのシンナー放浪記はこの辺にしとこう。
全ての準備が終わったので、試奏する事にした。ネックはジャズベに比べてかなり太め、正直弾きづらい。
▼太めのネック
ピックアップの位置がかなり下のブリッジ寄りにあるので、親指を置く場所は一番前の角っこにちょいと乗せた。
▼ここに指を置くの
まぁ、指置きを付ける程の問題では無いようだ。内蔵プリアンプを弄ろうとした時に、前回茶水の楽器屋で試奏したモデルとの大きな違いに気がついた。
トーンノブが1個足りない。
調べてみるとスティングレイベースっつーのは、沢山の種類が出ていて、僕のはクラシックタイプの復刻版。トーンノブは2個。ベースとトレブルだけのシンプルなモデルだったのだ。そんなのも調べんと良くぞ買うたなと言われそうだが、こちとらベロベロで、オマケにヤフオクでポチったんだからしゃーない。
でも、逆にブリッジにミュートスポンジが付いていて、4本それぞれの弦に好みのミュート効果が得られ、こいつがかなり便利だった。
▼ミュートスポンジ
自宅の小型アンプacoustic B10で試奏する限り、なかなかいいんじゃないか。
スティングレイ特有のあのバインバイン感はフラットワウンド弦とミュートスポンジで上手い事消しさった。
後はスタジオでEDDIE PUMPKIN’S HIGHにどう順応するのかの最終チェック、そしてその翌日にはライブである。試験段階からイッキに実戦配備という、まるでジオングのような展開になってきた。
あんなの飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。
スティングレイベース買ったった【儀式編】
スティングレイベース買ったった【実奏編】
千葉のベローチェにいる。
この日をどれだけ待ちわびただろうか。
太陽の牙ダグラムというロボットアニメがあって、主人公のクリンが9話まで進まないと主役メカに乗れないというまっことジラされるロボットアニメだった。
それぐらい待った。
で、何をそんなに待っていたかというと…
今日はEDDIE PUMPKIN'S HIGHのスタジオ練習日だ。あれからサルのようにシコシコ練習して、新しいこのコンバットアーマーダグラムじゃなかった、MUSICMAN STINGRAYベースの親指のポジショニングと太いネックに自分を慣らしてきたのだ。
ロシアンチェリーという大変難しい曲があり、コードを間違って覚えていたもんで、修正してきた。まだ、カラダに入っていない曲なのだが、無情にも明日のライブで演奏するという。これがベースを弾く原動力にもなったのだが、ライブ当日は完全に安パイなフレーズで置きに行くだろう。
このライブと次のライブは、この新しいベースで行くが、その先はまたローテーションを組んで順々に公平にベースを持ち替える予定だ。
さて、この潤沢なハッチのベースラインナップを見ていただこうか。
これでジオンは10年戦える。
しかし、サンバーストカラーマニアだな。
自分でも変態だと思う。
笑うなよ、兵が見ている。
これでベースが上手ければ最高なのだが、そうはイカのキャンタマなのだ。
キャンタ、キャーンタ、キャンタマ、キャンタ♪
ユーフラテス川の流れのように、ゆったりと、そしてたおやかに茶をシバいた後、スタジオに向かった。今こそ、スタジオという名のコロッセウムで己の小宇宙を爆発させ、ミュージシャンとミュージシャンの壮大なベース音当てバトルが始まろうとしているのだ。
そう言えば高校時代に牛間木君という友達がいて、下校中に俺に真顔で「ハッチ、聖闘士(セイント)って本当にいるのかな?」って聞かれて、吹き出しそうになるのを堪えながら「ああ、ギリシャにはいると思うよ」というテキトーな返事をしたのを今更ながら思い出した。
おっと、話しは逸れた。
失敗したことがある。ヴォーカルギターのスミタ氏に先日、酔った勢いで新しいベースを手に入れた事をペロッとしゃべってしまったのだ。
アレは増やまのボール(酎ハイ)のせいだな。
いや、その後に寄ったHUBで呑んだバスペールエールの1パイントビアのせいかもしれない。俺は酔いすぎてバスピエールエールと注文したっけか。
つまり、知らないのはギターの世界のダーワーとドラムのシマちゃんだけ。
それは残念な事ではあるが、あの世界のダーワーならすぐにでもおニューのベースに気がついてくれるだろう。
意気揚々とスタジオの階段を降りて、ロビーにあるソファーに座る。三々五々メンバーが集まり近況などを話した。
開始時間が来たのでスタジオに入り、セッティングをした。もちろんベースはバレないように裏向きにスタンドに立てかけている。
そそ、今日は生まれて初めてのアンプ直なのだ。
エフェクター使うのやーめた。
理由は面倒臭いから。
これで機材トラブルは軽減されるし、メンバーもなぜだか喜んでいた。とくにギターの世界のダーワーは飛び上がって喜んでいた。ほほう、そんなにアン直にこだわる男なら、さぞかしワシのベースサウンドの違いに気がつくのが早いだろう。
課題が少しある曲、3曲をピックアップして練習した。
このアンペグとの相性は最悪だった。このアンプが壊れているかもしれない。音が途中でスッと途切れることすらあるのだ。爆音ガレージバンドに些(いささ)か、スティングレイは荷が重すぎたのだろうか。
音質自体は悪くない。どんなにゲインを上げても平気な感じだ。音量も結構出る。ただ、なんか芯が無いというか腰が無いというか納得できない部分があった。それと1弦の出力が異様に弱い。
3曲目、スタジオ開始15分で、やっと世界のダーワーはベースの違いに気がついた。多分、あまり近づかずに弾けば2時間気がつかないだろう。シマちゃんは残念ながら、しばーらく、その騒動も“何の事だろう”という表情だった。これはある意味“ドラマーあるある”かも知れない。
まぁ、そんなもんですよ。
一旦スタジオを出て、工具を借りて1弦側のピックアップの位置を少し上げた。いや、かなり上げた。これで少しは1弦の出力が上がると思ったが弾きづらいのでやっぱり少し下げた。
しかし、ピックアップのマグネット部分をカチカチすると、それほどの差は感じられないのだ。いよいよこれはこのボロアンプのせいなんだと思い込むようになった。
スタジオも終わり、帰りの電車で録音した音源を聴くと、特には1弦のバランスの悪さは感じなかった。
悶々としているが、明日はライブである。
しかも、リハーサル無しの一発勝負。
原因がハッキリ解決しないので、G&LのLB-100を持って行こうと思ったが、同じスティングレイ使いのNaoさんが来てくださるので、ここはイチかバチかの賭けに出ることにした。
さて本番当日。
ライブの詳細は「エディパンライブ@新松戸FIREBIRD」に克明に記されているので、割愛してベースの話しだけにしよう。
リハ無しなのでステージにてセッティング。
カールコード直結なので、チューナーであらかじめチューニングする。ベースアンプはハ-トキー。今回はなんとラインにプラスしてアンプにマイクが立ててあった。事前にスタッフのロットンにベースの返しを最大限にもらい、Eのコードで全員で音合わせ。
あれ?全然イイ!
あの1弦問題も執拗に弾いて確認したが、全く以って問題無かった。このライブ音源もICレコーダーに録音して確認したのだが、いい音だった。ライブDVDのライン録りはあまり参考になる感じではなかったかな。
まだまだ内蔵のプリアンプを使いこなせていないので、さらなる研究はつづく。
そんなEDDIE PUMPKIN'S HIGHの次なるライブは…
【ちらりインフォメーソン】
EDDIE PUMPKIN'S HIGH ライブ情報
9月13日(日)
両国サンライズ
【SUNDAY BOOTZ CAMP】
op16:30
adv¥1500+1D door¥2000+1D
w) 藤原ディーコンバンド
自慢★毛
WINK’S
Ichikawa suisan
Ni:ddle
Back Woods
※EDDIE PUMPKIN’S HIGHは19時10分から。
優雅にアフタヌーンティー
エディパンライブ@両国サンライズ#1
今回はEDDIE PUMPKIN'S HIGHのライブにお越しいただいた方、ありがとうございました。
愛しております。
また、本当は来たかったのにスケジュールの都合が付かず、念だけ送ってくださった方、ありがとうございました。
届いておりました。
今度は来てね。
本当に来てね。
*
ハイウェイを走っている。
前回の小生のブログを読んで頂いた方なら、もうお分かりだろう。読んでいらっしゃらない方がいたら、是非とも読み返して欲しい。
EDDIE PUMPKIN'S HIGHのライブ活動に於いて、最も重要な、そう、魂みたいなものをうっかり家に忘れて出てきてしまった。
ステージ衣装のモッズスーツである。
あの真夏の記録的猛暑、炎天下の野外ステージでも着用したそれは、サッカーで言うなら日本代表のユニフォームと同じ。プロレスで言うならセルリアンブルーのマットと同じ。虎ハンター小林邦昭で言うところの赤いパンタロンと同じ、絶対に欠かすことの出来ないものなのだ。
そいつを忘れて来てしまった。
▼これなww


気がついたのは津田沼駅。
取りに戻ってもギリ間に合う時間だが、僕はとりあえずライブハウスに行く選択をした。ぶっちゃけ、リハーサルが終わってからスーツを取りに家に帰っても余裕で間に合うからだ。
両国でイングリッシュティーを嗜んでいるときにスミタ氏からLineが来た。
スーツを忘れました
リハが終わったら取りに帰ります
と。
EDDIE PUMPKIN'S HIGHの活動歴約10年で、モッズスーツを忘れたのは今回が初めてなんだそうな。
この記念すべき、いや、恥じるべき、そんな日に、僕もスーツを忘れたのだった。
このシンクロ率は碇シンジとエヴァンゲリオン初号機の41.3%というシンクロ率を遥かに超えるものだろう。
とにかくそいつを奪還しに行かなくてはならない。
運転手はスミタ氏、助手席はシマちゃん、後部座席はハッチという席順であった。
ギターのダーワーは、その日タイバンの自慢☆毛パイセンと両国サンライズに残って待っているという。
憫笑する自慢☆毛のメンバーに向かって我々はこう言った。
「この市に世界のダーワーという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」
さて、そんな友情を賭けた、我々のルートである。
両国→ハッチ邸(船橋シティ)→スミタ邸(若葉ビレッジ)→両国
というルートを辿ることになった。シマダ号で、まず我々は、小松川ICからハイウェイに乗ったのである。
僕の瀟洒な邸宅には順調にたどり着いた。
ちゃんとパッキングされてあったガーメントケースを取り、すぐさま車にダッシュで戻る。
次は武石ICから再びハイウェイに乗り、スミタ邸に向かう。
反対側の車線が猛烈な渋滞だ。ということは、スミタ邸から両国に帰る時に、この渋滞を回避しなければ、時間までにたどり着けないだろう。と、スミタ氏は呟いていた。
なかなかクールで頭がいいな。
ならば、なぜモッズスーツを…
スミタ邸に着くと愛犬のジャムちゃんが、シッポをはち切れんばかりに振って迎えてくれた。
ジャムちゃんはエリマキトカゲみたいなプラスチックの輪っかをしている。
▼ジャムちゃん(4歳)

そう、僕のスーツを忘れた原因が、全裸で一心不乱に冷蔵庫の中を掃除していた事なら、スミタ氏のスーツを忘れた原因は、このジャムちゃんにある。
ライブの前日、動物病院にお目目の治療に行く前にジャムちゃんにスミタ氏は、キレイに首の毛玉を取ろうとハサミでジョキジョキとカットしていたワケだが、誤って首の一部までカットしてしまったのである。特に生命に別状はないらしいし、ジャムちゃんも痛くないのかシッポ振り続けたままだったらしいのだが、獣医に見せると8針を縫うほどの切り傷だったらしい。
ライブ当日の朝に1日入院したジャムちゃんを引き取りに動物病院まで迎えに行ったりと、多忙なスミタ氏がスーツを忘れるのを誰が責められよう。
まぁ、そんなこんなで縫った後が痛々しいジャムちゃんは、犬を触らない主義の僕といぬが苦手なシマちゃんに一心不乱にシッポを振っていた。暫くするとそのシッポは中途半端な位置まで下がり、それでも冷たい表情で、お愛想程度にシッポを振っていたが、やがてシッポは止まった。
そして、近ずくとまたシッポを振りだす。そんな他愛もない遊びをジャムちゃんとしていると、見事スーツを取ってきたスミタ氏が颯爽と現れた。因みに一部スミタ氏のプライベートを公開すると、ロックンロールヴォーカリスト、スミタ氏は…
自宅に忘れ物を取りに行く時も
サングラスである。
スミタを見つけたジャムちゃんのシッポは、それこそタケコプターのようにフルスピードで回転する。あと5分待ったら空も飛べるはず。
ジャムちゃんは愛想が良くて可愛いのだが、ビタイチ吠えたり鳴いたりしないのだ。声帯が無いのかと家族は心配したが、親父さんが足を踏んじゃった時に「キャッ!」と、ちゃんと鳴いたらしい。
そんな賢いジャムちゃんに見送られながら、我々は一路セリヌンティウスじゃなかった世界のダーワーが待つ、両国サンライズに向かった。
行きにハイウェイで見たあの渋滞は回避できるのだろうか。
そして、ライブ開始時間19時10分までに両国サンライズにたどり着けるのだろうか。
つづく
エディパンライブ@両国サンライズ#2
ハイウェイにいる。
今度は帰り道だ。無事にモッズスーツを奪還し、今度は一路両国に向かう。時間との勝負なはずだ。
しかし、スミタ氏は、どこのパーキングエリアに寄ってメシを食うか考えている。
両国にたどり着く事が
最優先だろが!
と、思ったので、なるべく両国に近い亀戸のラーメン屋をプレゼンした。ブーブー言う割に、あまり食べ物には頓着のない、ペディグリーチャムみたいなスミタ氏を煮干しラーメンで完全に支配下に置いた。
それよりも心配なのは渋滞の方だが、土地勘のあるスミタ氏が機転を利かせて違うルートで走ったらしく、上手いこと回避できた。僕は、一人で待っている世界のダーワーを心配させてやろうと、「まだ渋滞にハマってるから間に合わないかも」的なメールを打っては暇をつぶしていた。
ま、ダーワーは完全に
スルーしてたっけどなww
さて、いよいよスカイツリーが見えてきた。この時点で15時過ぎである。
まぁ、余裕で着くので、亀戸にある、
新潟燕三条背脂煮干しらーめん
らーめん潤 亀戸店
に行くことにした。
僕とシマちゃんは岩海苔ラーメン、スミタ氏はデフォの醤油ラーメンをチョイス。
ここんちのラーメンは、新潟県の地のラーメンらしく、昔、工場への出前のためにスープが冷めないように背脂で蓋をし、麺は伸びないように極太麺なのだとか。
と、スミタ氏がタバコを吸いに店外に出たついでに看板を読んで得た知識をこれでもかとご開帳していた。
着丼!
うん。適度な煮干し臭と背脂が実に美味い。そして岩海苔の風味も濃厚な味に素晴らしいさっぱりとしたコントラストを与えてくれる。極太麺はシコシコで喉越しも良く、岩海苔とまぶして食べるとこれもまた美味。
あ~美味い。
でも、スーパーマリオを無限UPしてプレイしてる時みたいに、後半に猛烈に飽きてくる。
なぜだろうか。
理由は分からない。
すると隣のシマちゃんが、カウンターにある何やらを振りかけていた。その時はてっきり酢だと思ったのだが、後から聞いたら柚子胡椒だったんだそうな。そいつを振りかけていれば僕も飽きずにいたのに。
ちょっと悔しかった。
途中で飽きるから、年に2回くれば十分な店である。
ただし、年2は絶対に来たい。
亀戸に赤坂味一が出来たので、ラーメン食う時はそっちにばかり足が向く。
満腹の腹を3人で撫でながら、再びクルマの止めてあるコインパーキングに向かう。背脂でくちびるにはセクシーなグロス効果。体臭は完全なる九十九里煮干し臭であるから、空き地を利用した駐車場に巣食うワル猫どもがこちらをチラ見している。
こちとらセクシーな男三匹はすぐさまクルマに乗り込んだ。
さてと、美味いラーメン喰ったし帰るか!
あ、違う違う!
ライブだった。
ここまでにかなりの行数を使ったので、後はさらーっと行くよ!
はい、ライブハウス着いた。
我々の本番開始7時10分には余裕で間に合った。
世界のダーワーは、自慢☆毛パイセンと行った日高屋がかなり楽しかったらしく、今日から自慢☆毛に入ると言ってダダをこねていた。
いつも通り本番1時間前に衣装に着替えた。
ライブは全然調子が出なかった。
失敗ばっかりした。
ライブ終了。
濃い目のホッピー呑んだ。
自慢☆毛パイセンのライブを最前で楽しんだ。
自慢☆毛は最高のパフォーマンスだった。
結果、酔った。
早めにお家に帰った。
おしまい
忘れ物を取りに新松戸
エディパン@レコーディング
高根木戸にいる。
今日はエディパンのレコーディングの日なのだ。朝10時からスタジオハイブリッジでやるのだが、家から徒歩6分の僕が時間ギリギリになってしまった。
小学校の時に学校の隣に家があるヤツが、一番遅刻ぎみなのとなんか似てるな。
家から近いこともあって、今回、ベースを3本も持ってきた。
因みに持ってきたベースは、FODERA NYC EMPIRE、G&L LB-100、MUSICMAN StingRayだ。MODULUS VJ-4はお留守番。
前日に「この曲にはこのベースで弾く」ということを明記した表を作っていたのだ。まぁ、シールドを抜いたり差したりと手間がかかるから、メンバーには申し訳ないが、このぐらいのワガママは許して貰おう。あとから聴くのが楽しみになるしな。背中にベースを背負い、両手にベースを持って武装強化型ダグラムみたいな出で立ちでスタジオに入った。
▼武装強化型ダグラム
スタジオのロビーに来るとすでにメンバーは揃っていて、シマちゃんはドラムのセッティングをしにブースに入ってるのだそうな。
スミタ氏が買ってくれたプリンをテーブルに並べて、ブリーフィング待ちだ。
程なくシマちゃんとエンジニアのこーちゃんが戻って来たので、プリンを食べながらブリーフィングする。
なぜプディンか。
このスタジオ、スタジオハイブリッジのHPでこーちゃんのプロフィールに“プリンの好きなエンジニア”って書いてあったからだ。
プッチンプリンを食した後、談笑&本当に軽い打ち合わせの後、楽器を持って、ぞろぞろとレコーディングブースに向かう。
アホな事を言いながら、僕だけライン録りなので、ヘッドフォンモニタの返しをチェック。
レコーディングは、全て1発録り。
朝11時くらいから録り初めて、頃合い付くまで。
特に何も決めないで始めた。
ミキシングルームとの交信は、僕が代表してヘッドフォンでこーちゃんと話した。
なんか、潜水士になった気分だ。
時折無駄なギャグや下ネタをマイクに放り込むと、ヘッドフォンからこーちゃんの「ひょひょ~」という笑い声が聞こえて面白かった。
セッティングは1時間かかった。ベースだけLine録り。それと小さいベーアンで外には出力しているけど、音量は足りてない。
これが意外とくせ者で、ヘッドフォンには自分の音と全体の音が入ってくる。本当はラインは自分だけなので自分の音だけ聴こえていればいいのだが、システム上、止むを得ず強烈な世界のダーワーのカッティングが耳にガツガツとねじ込まれるのだった。
でも、すげーギターよ。
自分の音はあまり聴こえないのでベース録音は難儀したが、まぁ、許容範囲内だろう。なにせ本来のこーちゃんのスタジオの使い方とは違う、ぎゅーぎゅーのスタジオで1発録りをやっているのだ。
スミタ氏とダーワーは立ちっぱなし、シマちゃんはドラムだから椅子に座ってプレイした。僕はアンプの高さが低いから椅子に座ってプレイした。
高齢だからでは無い。
最初に得意な3、4曲を楽器パートだけガーッてやってミキシングルームに行き、チェックした。
え!
あら?
凄く良くね?
音の分離もいいし、クオリティ高いよこれ。
ギターのダーワーの世界一のカッティングも凄いし、粘りのある独特なリズムのスミタのギター。そして今の今まで気がつかなかったけど、シマちゃんのドラミングがびっくりするぐらいスゲーんだわ。
オレのベースはそれらに隠れてちょいのちょいね。音量もっと下げて貰おうと真剣に提案してみるわ。
ベースの音はこんなもんだけど、それよりもみんなの隠れたスキルが今回明らかになって、本当に感動したわ。
あら、この人達、ちゃんと仕事してる!
みたいなね。
1年と9カ月このバンドにいるけど、心の底からメンバーの演奏に感動したのはこの時が初めてかもしれない。
んで、じゃ気分よく昼メシでも行こかっつったら、メンバーの中の熱心な誰かが、もう2、3曲録ってからメシに行こうと言った。
満場一致で可決された。
オレもこのビッグウェーブに乗っかった。
勢いというのは恐ろしいもんで、そっから2時間でバババババーッと3曲録った。そりゃさ、もうマクロスのオープニングの戦闘シーンみたいなスピード感よ。
んで、やっとこさ昼メシよ。こーちゃんも一緒に、5人で台湾料理屋に向かった。
台湾人夫婦が営んでんのかなぁ。担々麺がオススメらしいんだけど、台湾ラーメンが大好きなオレは、ランチセットに台湾ラーメンがあったのを店の前の看板でチェックあるので、台湾ラーメンと餃子のセットを注文した。
着丼!
嗚呼!
これ、台湾ラーメンじゃないある!
本物の台湾のラーメンあるよ!
あの激辛の名古屋台湾ラーメン食いたいのにー。なんか逆に優しい味だった。
餃子は手が込んであって、春雨が具に入っていた。ニンニクが強烈だが、デカくて美味かった。これがビールに合うのよ。
腹ごしらえもしたのでスタジオに戻った。もちろんほろ酔いである。
まず、失敗したのは、簡単というか馴染みの曲を先に録音したこと。つまりこれから先は難問しか待っていないのだ。それなのについつい昼間っから生ビールを飲んでしまった。
ライブと違い、レコーディングはワンフレーズ、ワンフレーズが細かく表現されてしまう。ちょっとしたミスも許されないのだ。それなのにスペランカーばりの難易度。
ドラクエで村までHPがギリギリなのにスライムやスライムベスじゃなくてドラキーと出会ったような、このヤバさが伝わるだろうか。
スタジオでは、一発録りなので、ミスをしたら、ミスした本人が挙手して演奏を止めて、「ゴメンなさいまた最初から」と言うシステムなのだが、これをメシ食らい終わってレコーディング再開から連続して3回挙手したのは、何を隠そうこのオレである。
しかも1回目は開始10秒で挙手をした。
小学校なら予習した所がビッシビシと授業に出てきた生徒がやるムーブだが、ここでの挙手は即ち落ちこぼれの印である。あばれはっちゃくの桜間長太郎の父ちゃんなら「なっさけなくて涙出てくらぁ~!」と言われる状況なのである。
なので、この曲は飛ばして違う曲に移行した。
録音はずんずんと進む。
終わった曲を納得いかなくて、もう一度録音し直したりする時間まであった。スミタ氏の歌入れまでする予定だったが、喉の調子がベストでは無いらしいので、可能な限りカラオケを作る作業を優先した。
一気に11曲も録音した。
そして今度は、歌入れの番である。喉の調子が悪いとは言え、そこはカリスマヴォーカリストのスナッピングシューティスト、タケシスミタである。きっとシューティングしてくれるに決まっている。やはり、スミタ氏も潜水士のようにスタジオからこーちゃんと交信している。我々はただ見守るしか無いのだが、ここで天才ハッチは名案を思いつきました!
どうせ、この後駅前のホルモン焼屋「しちりん」でホッピーをシコタマ呑んでベロンベロンになるんだから、スミタ大先生が歌入れしてるスキ見て、自宅にちゃっちゃとベース3本を置いてきて、しれーっと戻って、終わった時に「歌入れ、お疲れしたー!お疲れしゃーしたー!」とか言えばバレないんじゃね?と。
するとシマちゃんがファーストインプレッションで犯人を感じ取った時の名探偵コナンのような鋭い指摘をする。
荷物無いとバレるでしょ!
確かに確かにー。それはじっちゃんの名にかけて大正論であるが、歌入れ終わって張飛ばりのドヤ顔でスタジオから出てくるスミタ氏にそんな細かいディテールまで分かるだろうか。
絶対にバレ無いねww
これでスミタ氏にバレたら、バンド内に亀裂が生じるので、速攻で武装強化型ダグラムで自宅に戻り、ベース3本を置いて、パジャマ・ソルティックばりの軽量化で帰って来た。
▼パジャマ・ソルティック
あ、帰りは手ブラでダッシュだけどな。
スタジオのドアを開けると、スミタ氏がミーティングルームで談笑していた。
ビックリしておしっこチビりそうになったが、理由を聞くと、やっぱり喉の調子が悪いので歌入れを中断したのだそうな。
そのバツの悪さったら無かったね。
陽も沈んだ事なので、ちゃっちゃと2曲ほど気になる曲を録り直して、本日終了と相成った。
録音曲数11曲
(うち歌入れ3曲)
凄くね?
年内には発表できるかな。
あ、個々のベースの音はね、録音すると印象も変わって来るもんだね。
FODERA NYC EMPIREは、やっぱり一番ふくよかで奥行きのある大好きな低音だった。
G&L LB-100は丸みのあるバランスの取れた音だった。これぞプレベって感じでは無かったかな。ライブだと一番パワーがあるんだけど、RECだと一番汎用性に優れてるけど意外と没個性。
MUSICMAN StingRayは多少ケロるっていうか、パキンパキンするんだけど、そんなに大げさじゃない自然なパキり。結構目からウロコ的にイイ音だったわ。ギリだけど買って良かった。
ほんで、録音終わったんで、エンジニアのこーちゃんから出来立てホヤホヤの途中段階のCDもらって、駅前のホルモン焼屋「しちりん」に向かった。もちろんこーちゃんも来てくれた。
お疲れ乾杯。
緊張感からの解放。
これほどにアルコール度数を上げる魔法は無いなと。
それは、あの彼のようなアルコール類に滅法強く「不沈艦」と呼ばれ畏れられている、そう、あの人も人の子だったということを証明した。
彼の名誉のために名前は伏せさせてもらうが、宴を終えてベロンベロンになった彼は、駅で産まれたての仔鹿のような腰つきでダウンしていた。
これぞThe R&Rよ。
これぞライクアローリンストーンよ。
きっと全身全霊を懸けて、叩いていたんだね。
秋ヶ瀬公園CR#1
7時に家を出た。
それでも若干遅刻のような気がする。
ええい、ままよ。走ってみたらどうという事はない。
実は今日はチーム谷のポタリング(自転車散歩)の日なのである。
それなのに目覚めが悪くて、起きてから暫くぼーっとしていた。
ついでにトイレットでツムツムしてた。
前日にやりゃいいのに、空気を入れてキャップをしめて、自転車を外に運び出した。なかなかいい天気である。
集合場所は荒川のさいたま市の秋ヶ瀬公園に10時。寝坊しちゃってなんだけど、3時間で本当に行けるのか。何も考えずに荒川まで出て、荒川CRに乗ったら考えればいい。下手すりゃ茶をシバける時間が生まれるかもしれないじゃないか。
なにせ、どれだけかかるか、どこら辺なのかも分からない。
国道14号線は比較的空いていた。シルバーウィークのど真ん中だからかも知れない。こいつを東京方面へひたすらに突き進む。江戸川を越えて、新中川を越えて、中川を越えると荒川である。
あの広大な荒川CRの左岸を走ることに決めた。ちなみに左岸とは小岩側である、右岸は平井側。
そう、この左岸の選択が最初のミステイクとも知らずに。
快調に荒川左岸を走る。さしたるローディは居ないが、荒川名物の少年野球のチビッコが時折道を塞ぐぐらいだろうか。あ、あと、先日の記録的な豪雨のせいなのか、巨大な水溜まりが所々にあり、かなり自転車が汚れてしまった。
川口市まで来た。
川口までは左岸と右岸を体験している。前回来た時はヨッシーとこの川口まで来て大喜びしてUターンしたいたのだが、今回の集合場所はもっと先。なので、川口から先は未開の地なのだ。
ヨッシーも誘ったのだが、今回は自宅に工務店が来るので来れなかった。
男一匹一人旅。
星桃次郎と一番星号に乗ってるような気持ちでハンドルを握った。
一番星ブルースも歌も口ずさんださ。
男の旅は一人旅♪
女の道は帰り道♪
しょせん通わぬ道だけど♪
惚れたはれたが交差点~♪
時折、プシュッ、プシュッー、って補助ブレーキみたいな音、口でさせてなww
あ、川口をちょいと越えた辺りで最初の荒川トラップがあった。
CRが善光寺ら辺で行き止まりになっているのだ。目の前にはフェンスとゴルフコースが行く手を阻んでいる。
公道を走るしかないかと諦めかけた時だった。
目の前を走るマウンテンバイクのボーイが川はじの方に向かって走って行った。
この場所からだと公園の木があって、その道は先につながっているか見えなかったのだ。そのボーイは一度森林に消え、やがて更に先に出現し、走り去って行った。
道を発見した!
周り道の無い土手を自転車を抱えて下って行った。
チクショー!
シクロクロス競技かよ!
▼シクロクロス競技
さて、川口のトラップを越えて、戸田ボート前まで来た。ここ荒川土手でもボートのエンジン音は聞こえるが、ビタイチ競艇の雰囲気を楽しむことは出来なかった。
そして、新大宮バイパスを抜けるのも苦労した。まさか一旦コースから出て、トンネルをくぐるとは、先行させたローカルローディ達の辿るラインを見るまで分からなかった。
新大宮バイパスを抜けると、今度は目の前に湖が見えてきた。人口で出来た広大な湖「彩湖」である。全然知らぬ間に荒川からどんどん離れて右に反れて行く。やばいやばいとは思うが、道がそうなっているので仕方がないのだ。
ふと立ち止まり「彩湖マップ」の看板を見ると、このサイクリングコースは彩湖を一周しているではないか。危なくグルグルと永遠に彩湖の周りを回る衛星になるところだった。
どうやら左岸のチョイスは失敗したようだ。
あらかじめコースを知らないと、行き止まりが多くて、まともに走れないのだ。
やっと彩湖を抜け出し、時計を見るとすでに時間は10時ジャスト。もう間に合わないので「後から追いつきますんで先に行っててください」と現在地のマップを添えてメールをした。
今、青い丸のここです。後から追いつきますんで先に行っててください
すると、谷キャプテンから「その場所なら、もう近くなので待ってます!」という返事が。
彩湖ばかりに気を取られていたが、実は彩湖と秋ヶ瀬公園は隣りだったのである。
慌てて貯めていた足を一気に使い秋ヶ瀬公園に入った。
こ、公園の中をクルマが走っている。
それはそれは広大な公園だった。
そしてオシャレなローディ達が沢山走っていた。
僕は、オシャンティーなデローザに乗っている女性2組に「抜きまーすぅ」と言われてブチ抜かれた。
お、おお。
これがサイクリング王国埼玉の底力なのか!
荒川は入り口なだけ。
本当の彩の国のサイクリストは、ここ秋ヶ瀬公園でしゃなりしゃなりとペダルを漕ぐのんか!
おぉ、ならば魅せようか、このTOKYO-BAY名物、湾岸最鈍のセパ競輪部の本当の走りを…
あ、谷キャプテンを見つけた。
まさかこの広大な敷地の公園で、こんなにすぐに出会えるとは思わなかった。
時計を見るとジャスト10分遅れ。
船橋から来てるんだから、いいタイムじゃないの。
すると、谷キャプテンが「どのくらい走った?」と聞いてきてくれた。
僕はスマホのアプリ、ランタスティックを起動しながら、
「多分、35…」
げえっ!
50kmも走っている。
どうりで腰が重いワケだ。
つづく
KAMAKURA誕生祭Vol.1に行ってきた
「標準化」は重要なビジネスツールです-政府広報: PR
DearLiesのライブに行ってきた
ギロッポンにいる。
六本木だ。
まず来ない場所である。
ヤフーの仕事で1回来たかな。
なぜにそんな土地にいるか。
DearLiesパイセンのライブだコノヤロー!
ちーと早く着いたので、駅前のセブンイレブンに寄って、国民保険料の支払いとNaoさんへ渡す、先日Amazonで買ったStingRayベース特集をコピーする。
そんなセブンイレブンのコピー機の横でも、高校生のギャルが外人との恋愛話しをしている街。
それがギロッポンである。
前回来た時は、モアイさんとお喋りしながらホロ酔いで歩いて来たので、全然距離は感じなかったけど、これ結構歩くよ。
スマホ片手にぶらぶら歩いて何とか今日のお目当のおハコ、六本木クラブ エッジに到着した。
結構綺麗なハコでね、DearLiesパイセンのメンバーの皆さんやお友達の方々とご挨拶させていただいて、壁際の席に座りましたよ。
そっから怒涛のお客様のご入場ね。
ドーーーーッと入ってきて凄かった。
DearLiesパイセン人気すげーっす。
程なく幕が上がり、ライブスタートです。3曲ぶっ通し。
ギターヴォーカルのMAKOTOさんがギターをテレキャスに変えてから、初めて観ましたけどドンピシャの音でした。色気増し増しです。
Naoさんは激しいピッキングで、結構速いパッセージも入ってて凄まじく上手いのよ。ピッキングも正確無比だし、何より歌いながらあれだけ上下に動けるのには驚いた。
naga-Qさんのドラミングは、テクニックも凄いけど、ともかく魅せるんだわさ。ステージ映えするモンだから、奥に居るのに目立つ目立つ。そして、圧巻はスティック回し。回すわ回す。それこそターボレンジャーのピンクターボかっつーぐらいにな。
スリーピースって本当に難しいんだよね。三位一体にならないと隙間が見えてグルーヴにならないから。DearLiesパイセンは、スタジオ練習後の呑みでビシッと、いや、ベロッとグルーヴ鍛えてんのかなぁ。
ブレイクんとこの息もぴったりなんだよね。
MCもコントばりに面白いから、いつも演奏終わると曲間にまで期待しちゃうの。
だから、70分あっという間で、圧巻のステージでした。
ずーずーしく打ち上げまで参加しちゃいまして、Naoさんと対面だったから、ツッコミは受けなかったけど、楽しかったなぁ。
あんなにいいライブやってんのに、御三方は真面目に反省会でした。特にMC部分にダメ出しされてましたね。っておい!
先輩たちと熱いロックの話しをして、久しぶりにモチベーション上がりました。
終電逃して1駅だけ歩いたけど。
秋ヶ瀬公園CR#2
秋ヶ瀬公園CR#1はこちら
秋ヶ瀬公園にいる。
埼玉の荒川沿いだ。ここにチーム谷のメンバーと10時に待ち合わせをして、いま5分ほど遅れているので、一生懸命にペダルを回している。公園の敷地内に入ってビックラタマゲタことがあった。
こ、公園の中をクルマが走っている。
それはそれは広大な公園だった。
そしてオシャレなローディ達が沢山走っていたね。
僕は、おシャンティなデローザに乗っている女性2組に「抜きまーすぅ♥」と言われてブチ抜かれたよ。
お、おお!
これがあのサイクリング王国埼玉の本当の底力なのか!
荒川は入り口なだけ。
本当の彩の国のサイクリストは、ここ秋ヶ瀬公園でしゃなりしゃなりとペダルを漕ぐという。
おぉ、ならば魅せようか、このTOKYO-BAY名物、湾岸最鈍のセパ競輪部の本当の走りを…
あ、谷キャプテンを見つけた。
まさかこの広大な公園で、こんなにすぐに出会えるとは思わなかったよ。
時計を見るとジャスト10分遅れ。
船橋から来てるんだから、ま、まぁ、いいタイムじゃないの。
すると、谷キャプテンが「どのくらい走った?」と聞いてきてくれた。
僕はスマホのアプリ、ランタスティックを起動しながら、
「多分、35…」
げえっ!
55kmも走っているよ。
どうりで腰が重いワケだ。
この時点で今日のサイクリングが往復100km超えという逃れようの無い事実が判明している。
正直泣きそうになったね。
すでに走りのボルテージや貯めた足は荒川で使い切っているのよ。
だが、BMWのX3で颯爽とこの秋ヶ瀬公園に現れた「砧公園のクリス・フルーム」こと谷キャプテンは、まだ走行距離0kmなのだ。
むしろ元気がクソ余ってしょうがない感じ。さらにいつもミニベロで来てるのに、今日に限って主役メカcannondaleのCAAD8 105を持ってきていたのだった。
では、走り出す前に今回もスターティングメンバーを紹介しよう。
トップは砧公園のクリス・フルームこと谷キャプテン
自転車はcannondaleのCAAD8 105
2番手は僕、TOKYO-BAY名物、湾岸最鈍のハッチ
自転車は最下層TREK 1.1
3番手はツッチー
言わずと知れたこの「チーム谷」の発起人でサブリーダー
自転車はジャイアントのクロスバイクにブルホーンハンドルをカスタムしてある。
休憩すると必ずヘルメットを忘れる。
4番手はコバさん。
自転車はTOTEM 13B407 。赤黒カラー。優しくておっとりとした性格。だが今回はツナギのサイクルジャージで参戦。気合いが漲ってますな!
シンガリが紅一点ジュンコさん。
自転車はBianchi VIA NIRONE 7
前回参加の時は日焼け止め対策らしく常に顔を布で全部覆っていて、途中で帰った僕はその素顔を知らないままだ。
まぁ、ブリザードYukiみたいな感じかな。
▼ブリザードYuki
今回、僕は50kmのハンデがあったので、特別救済案として男子なのに2番手に回った。正直、この時点ですでにギブ状態。
ここから、谷キャップがナイスなリードで僕らを誘う。時折「注意」を促す手信号がカッコいい。背中に手を回し、グーパーグーパーするのだ。今度ヨッシーと走る時に使ってやろうと思う。
一度秋ヶ瀬公園の敷地を出て荒川を上る。17kmほど走って着いたのは、榎本牧場という場所だった。
なんでも、ここのジェラートが美味いんだそうな。僕は休憩出来る分ならいくらでも休憩したいので助かった。
うん、確かに美味いな。
その後はビタイチ興味がないのに、子豚を見ては時間稼ぎをしていた。
他のメンバーは「走りた」なので、ジェラート食ったら、もう
メットを被って待っていた。
再び荒川沿いを走り、今度は橋を渡り、荒川右岸にあるホンダ飛行場へ。
▼ホンダ飛行場
ここでも、時間稼ぎのために飛行機が飛び立つ瞬間を見たいと言ってダダを捏ねた。
しかし、すぐに飛び立った。
その後はホットドッグが名物のお肉屋さんに行く。さっき子豚さんを見た直後に肉屋という残酷極まりない天使のテーゼだ。
▼ハム・ソーセージ工房「ミオ・カザロ」
人気の店でね、ホットドックで行列よ。原因は店のオバちゃんの手際の悪さね。でも田舎タイムで行こうじゃないの。と思ったらオレ、チリドック頼んだのにホットドックやないか!
▼ホットドック
まぁ、ホットドックでも、美味しかったからいいけど。
その後は、うどん屋さんでかなり遅めのランチとなった。1時50分に到着した。あぶねーあぶねー。2時までの営業だったわ。
▼伊佐沼庵
古民家を改装した雰囲気ある建物だったね。
うどんはこれでもかってほどコシがあったよ。こうコシが強いと麺掴んでもお猪口に入らないで暴れるのよ。
難儀したね。
欲こいて天ぷらうどん注文したけど、ちょっと前にホットドック食ってるじゃん、苦しかったね。
うどんがびっしり詰まった腹を抱えて店を出た。
入間川を伝って荒川に合流し、ゴール地点である秋ヶ瀬公園に再び戻った。
ゴーーール!
って、違うよね。俺はこっから家までの復路が55kmあるのよ。ツッチーは20kmだって。
東川口のうしちゃんがクルマで最後に応援に来てくれて、みんなで記念撮影した。
さて、ここで油売ってっと、後で怖いからな。
帰りも男一匹一人旅。
星桃次郎と一番星号に乗ってるような気持ちでハンドルを握った。
一番星ブルースも歌も口ずさんださ。
もののはずみで 生まれつき♪
もののはずみで 生きてきた♪
そんなセリフの 裏にある♪
心のからくり 落し穴♪
アー アー 一番星出る頃は
俺の心に波が立つ
って、電飾ライトを早めに点滅させてなww
だが、こっからの帰り道は鬼キツかった。左膝が悲鳴をあげているのよ。それと腰痛、右肘。
左膝は漕ぐたびに激痛が走るほどだ。
しかし、右足だけで、漕いで漕いで漕ぎまくった。
なぜかっつーと、荒川CR(サイクリングロード)よ。
この川に常夜灯なんて無いべ。
つまり、日没になったら真っ暗になるっぺさ。
自転車のライト一つじゃ危ないわな。
太陽の降りる位置を確認しながら走ったさ。
やっぱり秋ヶ瀬公園から、橋を渡ってわざわざ遠回りの右岸にして良かった。こっちの方がトラップなんて1個もないし、走りやすい。
ただし、なるべく土手の上を走りたいんだけど、高速道路や鉄道などをくぐるたびに川沿いの道に降りちゃうのよ。膝が痛いので登りはなるべく避けたいじゃん。だけど、土手上の方が道を見下ろせるので安心して走れるしぃ…。
上下行ったり来たりしながら走っていると…
遠くにスカイツリーが見えてきた!
ナンマイダブ ナンマイダブ。
だけども新四ツ木橋から平井大橋までの区間は完全に真っ暗だったね。でも、平井大橋を渡るとすぐに新小岩じゃんね。
新小岩→小岩ときて、市川大橋を渡るといよいよ千葉県よ。
チーバチーバ!
脳内ではサライがリピートモードね。
時折自転車を降りて、休みながら走ってゴール!
計165kmのチャリ旅!
19時45分に自宅に無事到着したよ。
1日の最長走行記録を37km伸ばしたね。
うん。
シャワー浴びてストロング系の缶酎ハイ呑んだら、
2秒で寝たね。
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映画「キングスマン」を観た
吉田類ゴッコ#028もつ焼 一休/習志野
FRED PERRYのブローチ
越谷のビグザム
越谷にいる。
ヒラちゃんとの待ち合わせだ。
ヒラちゃんは昔のお客さんだ。共通の「呑み」という趣味が高じて、彼が仕事を定年で引退しても度々呑んでいる。
でも、今回の趣旨はちーと違う。
ヤフオクでヒラちゃんの好きな昔の歌手のSP盤やら楽譜を僕が代行して落札してあげたのだが、その落札代金を僕がいただきに伺うという理由で会うのだ。
カードで決済しているので、そんなに慌てなくてもよいのだが、ヒラちゃんはその昔の歌手の後援会の会長さんからお金をもらっているので、1秒でも早く渡したいんだそうな。
実はヤフオクをカード決済すると手数料がかかる。しかし、僕はその手数料を請求していない。
そのシステムを説明しても理解してくれないだろう。
なので、ヤフオクを頼まれるといつも6百円ぐらい損をする。だから、その昔の歌手のレコードを買い漁るのは、そろそろ終わりにしてくれないかなと思っているのは内緒の話しである。
めちゃくちゃ早く出て、南越谷を堪能しようと思ったが、意外と時間がかかった。しゃーないから駅の写真でも抑えて置くかって時にヒラちゃんは後ろから脅かす感じで「わぁ~!」っと来た。
一瞬ムッとした。
ここアウェーの地、埼玉で千葉人に「わぁ~!」は無い。しかも65歳のオジサンが、まさかそんな登場をするとは思わなかったのでビックリしたのである。瞬間に機嫌が悪くなったのを察知してヒラちゃんはご機嫌を取る。
45歳と65歳の男の再会は、
そんな微妙な空気から始まった。
1軒目は100円立ち飲み屋「おやじ家」。まだ平日の5時前だったので、店内は貸切状態だ。僕らは酎ハイを頼む。
残念ながら店名の通り、本当におやじだけだった。
さーっとメニューを見たが、特には看板メニューが無い。なので、取り敢えずな「モツ煮」を注文した。
ここは、注文すると運んで来てくれる。100均系では珍しいけど嬉しいシステム。
と、直ぐに酎ハイが丸テーブルに置かれた。
す、少ない。
0.05秒で飲み切った。宇宙刑事ギャバンなら蒸着しているタイムである。酎ハイも100円なので仕方がないのだ。それならばと、こっからは「酎ハイダブル」という注文の仕方になった。
それでもなんか少ない気がするが、まぁ、許容範囲内だ。
酎ハイの写真やモツ煮の写真が無いのが残念だが、ヒラちゃんにブログやってるのがバレるとマズいし、料理の写真を撮るという行為が理解できないヒラちゃんは、コソコソ撮ってるとすぐに訝しげな顔をするのだ。
なので、今回は拙い文章だけになってしまうことをお許しいただきたい。
さて、酎ハイの少なさに、既にこの店を飽きたヒラちゃんは次の店に行こうという。
僕はダブルで楽しんでいたのだが、夜のパピヨンと化したヒラちゃんは花から花へと移動したがるのだ。ん?蛾か。そして、ダブルを2杯呑んだところで移動した。
次の店はヒラちゃんが以前に行って気にいった店だという。
この辺かなぁ、
あれ?この辺じゃないなぁ。
線路の高架下辺りをぐるぐると回ったが、一向に次の店が見当たらない。
僕は南越谷に土地勘が無いので、ただ黙って付いて行くしかないのだ。すると、ヒラちゃんがヒントをくれた。
「確かイタリアっぽかったかなぁ…」
すぐさまイタリアンのお店数軒をスマホで探す。目ぼしい候補のデータを次々と見せていくが、全然ヒラちゃんの記憶にフックしない。そうこうしているウチにさっきの立ち飲み屋の近くに戻って来てしまった。
その時だった。
あ、思い出した!思い出した!
俄かにヒラちゃんの動きが早朝の魚のように活性し始めた。水面をハネるハネる。そして、ついにその2軒目の店の前に立った。
ここだ!
三崎 卸 直結
浜焼番長
さて、この店のどこに「イタリア」的な要素があるのか皆目分からなかったが、ヨッパライの記憶とは概ねそんなもんである。とにかく、やっとこさ店に入って座ることが出来る。実は南越谷に来てから立ち飲み屋を経由したので、ずっと立ちっぱなしなのだ。
入って早々に店の女の子の態度の悪さに気がついた。
それはヒラちゃんも同じだったらしく、「前回来た時の女の子は元気で良かったなぁ…」なんて、こぼしていたぐらいだ。なんか、店のシステムも説明しないのに、お得なセットの注文方法を間違えるとあからさまに嫌な顔をするのだ。
忙しいならまだしも、ガラガラ状態でよ。
そんなこんなで、こっからは注文する度に店員の女の子のご機嫌を伺うという、小岩のキャバクラのような空気になっていった。彼女も後半は大分機嫌が良くなってきたのか、結構話も弾んだ。って…
こっちが接客してどーすんだよっ!
そんな時だった。
胸ポケットに入っている携帯が鳴り出した。
仕事の電話だと思い、店を出て電話を受けた刹那、目の前にモアイさんがビグザムのようにそそり立っていた。
お互いが状況を飲み込めないでいる。
南越谷がモアイさんのホームグランドだとは言え、まさか目の前に御本尊が立っているハズが無い。世の中は狭いようで広いのだ。しかし、間違い無くモアイさんである。
いや、世の中は狭い。
そう認識した。モアイさんもたまたま覗いた居酒屋にまさかハッチが居るとは思っていなかったようである。試しに電話を鳴らしたらひょっこりと本人が出てきたのだ。
こんな偶然ってあるもんなんだぁ。さて、せっかくだからモアイさんとヒラちゃんの呑みが終わってから呑もうと約束して、席に戻る。ちょうど、もう、お互い日本酒なんかに突入してとっ散らかっていたので、お開きを促した。
浜焼番長を出る。すると当然だが1軒目に寄った100円立ち飲み屋「おやじ家」がヒラちゃんの視界に入る。すると、ヒラちゃんは、「もう一回寄ろう!」というのだ。
男芸者の誉れである。
方や「別れたくない♡」といい、もう一方で「ずっと待ってる♡」という。これが女…
仕方が無くヒラちゃんと立ち飲み屋に寄った。モアイさんをこの街のどこかで待たせているという罪悪感がハンパ無い。しかし、ヒラちゃんは日本酒を常温で呑っている。僕も早く次に行きたいので日本酒にシフトしてヒラちゃんの徳利を空にしようと一生懸命に呑みに呑んだ。
結果、酔った。
やっとこさヒラちゃんから解放されて、モアイさんといい雰囲気の立ち飲みの店「やまちゃん」に行ったのだが、ビタイチ記憶が無い。何を呑んで何を食い、そして何をしゃべったかの記憶が全部無いのだ。
なのでモアイさん、もう一度「やまちゃん」行きましょう。
一応、写真は撮ったようなので、ここに貼っておく。
これは、特別な訓練を受けたハッチだからこそなせる技である。山本小鉄で言うところの「意識は飛んじゃってますね。本能だけでプロレスをしてますよ」の感覚に似ている。
さらば越谷よ!
八王子のジオング
突然のメールだった。
メールの主はNaoさん。
あのDEAR LISEのベーシストだ。
出張で千葉の蘇我まで来ているという。
呑みのお誘いだ。
ちょうど家でぐだぐだしていたので、俺は思わずデストラーデばりにクロスした両手の握りこぶしをグッと引いた。
Naoさんと千葉県でお酒が呑めるなんて夢のような話しがあるもんだ。
ちなみにNaoさんは八王子の方(ほう)に住んでいる。
最寄駅を何度聞いても忘れちゃうから、もう「八王子の方」で覚えてしまった。本当は違うんだろうけどな。
つまり、千葉は関東地方で言うところの逆サイドだ。2人で呑むなら新宿辺りが中間地点だろう。
そんな八王子の人が平日に千葉に来るなんて、レア中のレアケースだろう。
もちろん呑みのお誘いも二つ返事した。
それが朝の8時30分だろうとな。
そして、陽が暮れるまで待った。
電柱にしがみつき、常夜灯が灯るのをじっと待ち焦がれるヤモリのようにひたすらに待ったのだ。
今日1日の用事は、この「Naoさんと呑み」ぐらいしか無いのだ。
*
期待どうりに素早く日が暮れて、そろそろの時間だ。Naoさんは一生懸命に仕事をしているだろう。家でじーっと待っていたのだが、それは失敗だった。船橋駅周辺で茶でもしばいて待っていたらよかった。
なぜなら、Naoさんが仕事を終えて、蘇我駅から船橋駅へ出るのと俺が家からのそのそと船橋駅に出るのでは、ほとんど同じ時間がかかるからだ。ヘタすっと乗り継ぎのいいNaoさんの方が早く着く。
18時10分にメールが来た。案の定18時56分に到着予定だそうな。
俺は慌てた。
船橋駅にはチャリで30分かかる。しかし、いまパンツ一丁にヒートテックという出で立ちなのだ。つまり着替えていないという状態。
「ハニーフラッシュ!」の掛け声とともにキューティハニーのように一瞬で着替え、自転車にまたがった。帰りはお酒を嗜むから押して帰るぞ。法律厳守だ。
ランス・アームストロングばりに高ケイデンスでペダルを回した。
18時56分ジャストに到着。
Naoさんが居ないので心配になり、逆サイの出口も見て、戻ってきたらNaoさんが居た!
スーツでビシっとキメている。あのパンクロックベーシストNaoさんの仮の姿だ。
さて、問題はここから。
せっかくの船橋。Naoさんをどこの呑み屋にお連れしようか。
お・も・て・な・しの心が試されるところだ。
候補は2つ。
・増やま
・船橋加賀屋
今イチオシの増やまにもお連れしたい。でも、船橋と言えば加賀屋だろ。でもでも、前回新宿で加賀屋は行ったし。でもでもでも、船橋の加賀屋は系列が違うから別モンじゃ。でもでもでもでも、3杯呑むと致死量の特製ハイボールを呑んでいただき、是非とも高尾山口駅までトリップしして欲しい。
でもでもでもでもでもでもでもでも、
色々な思惑が頭を巡り、船橋加賀屋をチョイスしてしまった。
高尾山口駅トリップが背中を押した。
Naoさんが夜中の高尾山口でビバークする画がふと脳内のパブリックビューイングをよぎったのである。
いつもはクソ並ぶ船橋加賀屋にすーっと入れた。
席はテーブル席のほぼほぼセンターポジション。先ずはキリンラガーで乾杯した。仕事終わりでお疲れのNaoさんが喉を鳴らしながらコップビアをグーーーっと呷る。
鳥人間コンテストの日大学理工学部航空研究会ばりの滞空時間だ。
その後はもちろん特製ハイボール。
ビギナーなので二個割りね。
一口呑んだNaoさんの感想は、
「あれ?これ普通に呑みやすいですね」
さすがは八王子の最終兵器、あの3杯呑むと致死量の特製ハイボールをクイクイと呑んでいる。
しかし、これが特ハイの落とし穴である。
あとからジンワリと武田幸三のローキックばりに効いてくるのだ。
話しは盛り上がった。
とくにお互いの共通の愛機(エレキベース)、MUSICMAN STINGRAYのあるあるネタだ。指を置く場所や、音質、クセなどを沢山話した。
やっぱり同じベースを持っている人と話すのは、勉強になるし面白い。
Naoさんの特殊な奏法も教わった。
だけど、とてもじゃないけど1日そこいらでマネできるようなもんじゃなかった。
パンクベーシストを名乗る割にきちんと技巧派なのだ。
テーブルの向かいに座っているからいつものNaoさんのシバキに遭わないと思って余裕ぶっこいていたけど、時折とんでもない方角からツッコミが飛んできた。
Naoさんのサイコミュシステム、オールレンジ攻撃である。
そんなこんなで楽しい宴は終わった。
船橋CITYを堪能していただけただろうか。
僕もNaoさんも帰りはフラッフラだった。
真っ赤になり、足が地に付いていないNaoさんを見て、こう心の中でつぶやいた。
足なんて飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。
【取って付けたようなEDDIE PUMPKIN'S HIGHライブ情報!!!】
11/1(日)
新松戸FIREBIRD
"新松戸ゴールデン劇場"
OPEN 16:30
START 17:00
TICKET 前売¥2,000/当日\2,500
※別途1drink charge
※17:00までにご来場の方に追加1ドリンクプレゼント
ACT
・EDDIE LEGEND A GO-GO
・無限放送
・EDDIE PUMPKIN'S HIGH
・Rosy Jhon(静岡)
・HOWLING GUITAR
・Hi-SCREAMiN Go-GO's
・CAROLAN'S
【レッドステージ】
・カツクラダイスケ(ロンボトランヒップショット)
・ロットン瑠唯
【DJ】
・寅山墓流太郎
※エディパンは19時40分からです。
恩田陸 著「夜のピクニック」読了

やっと読み終えたよ。
それが読み終わった後の率直な感想。
もう借りてからどの位が経ったのだろう。
多分、半年以上はかかっているハズだ。
なぜ、この本を読み終わるのに時間がかかったのか。
それは、個人的な理由もある。
フリーのデザイナー(キリッ)になり、家で仕事をするようになったのは、無関係では無い。
僕にとって、通勤時間は、行きにブログを書き、帰りに読書をするというアウトプットとインプットのバランスが非常にいい時間だったのだ。それが今では完全に自室に篭りっきり。なので無理やり喫茶店に出向き、こうして読書をしているという具合だ。
読み終えるのに時間がかかった理由は、それだけでは無い。
本を借りたのは、バンドのボーカルギターのスミタ氏からだが、彼から借りる本は主人公が大概高校生なのだ。
青春小説。
心根がウィーン少年合唱団のように透き通ったスミタ氏は、そういう清廉な本を読むのだ。
僕は時代小説が好きだ。
心根が卑しいので「徳」のある人物の話しとか、戦国武将や幕末志士とかが好きなのだ。まぁいい。
そんで、この夜ピク、話しの内容といえば実にシンプルで高校生の男女2人が、高校のイベント「丸一日歩く」歩行祭というのに参加するだけという話しだ。しかし、主人公の男女2人が腹違いの兄弟で仲悪かったり、高校生特有の青い男女関係だったり、友情だったりとなかなか飽きさせない。
最後はじわりと泣かすよ。
ウチの母校はヤンキー高校だったので、こういう歩行祭みたいな純真無垢なイベントは無かったな。ただしさ、3年のバレンタインデーの日に何故だかクラス対抗柔道大会ってのがあるのよ。
今思うとなんだろねアレ。
大概は柔道経験者なんていないからさ、中学ん時、柔道部でひ弱くで補欠のプロレスゴッコしてたのに、大将になっちゃってさ、バレンタインデーの日に大将で出たさ。
普通は大将なんてポジションは、そんなに強い選手を置かないから、メンバーを見事に騙して大将を名乗り上げて、絶対に勝つと思ってたのにさ、相手の大将を見たら180cmを超えた無駄にデカい卓球部のヤツと当たっちゃってね。聞けば中学までちゃんとした柔道の道場に通っていたっつーじゃん。
全てのスペックにおいて負けたよね。
こっちはバイトでイトーヨーカドー八柱店のお菓子売り場だぜ。ビックリマンの入荷情報なら知ってるけどさ、運動なんてとんとしてないな。シイナ君なんてマルマンのゴルフクラブ工場でクラブを薬品で磨く仕事してたっけな。
んで、柔道部以外なら余裕で勝つ自信あったけどね、急遽、戦法を変えたね。
逃げて逃げて時間切れ。
べつに俺が引き分けてもさ、こっちの精鋭であるヤンキー柔道未経験の先鋒、次鋒、中堅が大将戦までには勝負を決している予定なのよ。
それがさ、相手のクラスといい勝負してくれちゃってるワケよ。
しかもなーんとなく空気は圧されちゃって感じ。
結局は2勝2敗で大将の出番が回ってきたのね。
相手は学年で1番背の高いけどキャプテン翼の岬くんみたいな顔した、アンバランスな大男よ。
でもさ、俺も下馬評ではかなり期待されてたんだよね。なにせ東海大から赴任してきたばかりの柔道部のガッツ石松に似た顧問、通称「ガッツ」に授業初日の試合で名乗りを上げて、蟹挟みで片腕付かせた男だからね。
その後、10回ぐらいフルスピードで宙を舞ったけど。
不良生徒の「ガッツ先生ヤバい伝説」は俺が投げられて作ったも同然よ。
だけど、そんな俺もこのベビーフェイスの岬くんには勝つ自信はあったけどね。
「はじめっ!」
ガッツの掛け声とともに試合開始。お互い素人なんでね、素直に同時に組み合ったさ。
なにせ全クラス参加だからさ、体育館は芸能人の水泳大会ばりの凄い声援よ。
落ち着け俺!
こんな経験者の大男に勝機は最初の一瞬だけ。
あのガッツに掛け、畳に手を付かさせた、必殺の「蟹挟み」のみ。
1980年の全日本選抜柔道体重別選手権大会で、遠藤純男が山下泰裕を壊した禁じ手よ。
十分道着を引っ張って体を崩してから、俺の左足を相手の後ろに入れて体ごと挟んださ。
どうだ!
き、効かない。
所詮は素人蟹挟みだからね。引き分け狙って異常に腰を引いた相手には通用しなかったんだわさ。
うん、引き分けちゃった。
情けないね。
これでバレンタインデー終わり。
学校の行事だから延長戦とか無いの。
そんな高校時代の甘酸っぱい思い出をこの「夜のピクニック」を読んで思い出しちゃった。
あ、次のハッチのライブ情報は、11月14日(土)、しゃぶりなベイビーズで5カ月ぶりにベース弾きます。ベーシスト的にもすごい錚々たるメンツなので、この中でベース弾くって、5カ月間さぼった罰ゲームみたいなもんですよ。
応援求ム!
11月14日(土)新松戸FIREBIRD
"MAD CITY ROKERS VOL.3"
しゃぶりなベイビーズ / ZERO-ONE / sintarockJAPAN / THE STARLITE WRANGRLERS / HORIES / RAT
OP 18:00 / ST 18:30
2,000+1D
※しゃぶりなベイビーズは1番手の18時30分から!!!
川のぬし釣りで遊んでみた
釣りが好き。
バス釣り専門だけど。Daiwaの振り出し竿をザックに入れて自転車で近所の新川まで行ったっけ。
2匹釣れたらネ申と呼ばれる場所で、それでもポーズで帰ってくることはなかったな。まぁ、ワームでズル引いたり、姑息な釣り方だったがな。
釣り糸を垂らすと凄く癒されるんよ。こう、精神が研ぎ澄まされるというか、なんというか。水面を見ながら竿の感触に全神経を集中させ、水中の様子を想像するんだな。
こっから先は俺の想像…
俺のワームをちびっこブラックバスが興味深々。
先週の土曜日、お母さんブラックバスがあれだけお説教したのに、お母さんバスが目を離した隙に、ちびっこバスは、つい、泳いで見えるワーム(疑似餌)の端っこのシッポを遊んでカジってしまう。
俺のゲーリーヤマモトテイルカットワームの魅惑的な動きに、戯れるだけのつもりだった子供バスが、思わずそいつを口に入れてしまう…。
バイトッ!
俺はコンコンと来た後のブルッとした感覚で竿を魚紳さんばりに思っきし引き上げると、ちびっこバスだから、軽くて後ろの丘にまでピューンと飛んでってしまう。
15cmの豆バスを釣り上げた俺は、嬉しくて写メを撮り、針を外して逃す。
子供バスは口に針が刺さった痛さと丘で呼吸出来なかった苦しさ、上から見下ろされた人間の恐怖に震えながらお家に帰る。
お母さんバスは、怒らずにそっと諭すんだろうなぁ。
そうして、今日もまた新川にスレバスが生まれるの。
なぁーんて想像の翼を広げながら一投一投竿を振るワケよ。
でも、最近は釣りしてねーなー。
ダイワの振り出し竿もリュックに入れてる時に先端を折ってしもーた。でもさ、釣りの心は職を無くしたケンフラフトのケン・スズキばりにまだまだ燃え盛っているのよ。
で、そんな時に思い出しちゃったんだよなぁ。釣りのゲームソフトを。なんかさ、スマホ用アプリでもバス釣りのやつあるんだけど、いまいちピンと来ないのよね。
でさ、思い出しちゃったのよ。あの釣りゲームのことを。そう、
「川のぬし釣り」をさ。
でね、いまさら、ファミコンやらスーファミを買う気はさらさら無いから携帯ゲーム機版のをamazonで探していたのね。
500円で「かわのぬし釣り3」はあったね。まぁ、それは置いといて、そしたら本体の方、GAME BOY COLOR買わなきゃなんないじゃん。
船橋お宝鑑定団行ったけど無くてね、秋葉原のレトロゲーム専門店のスーパーポテトに行ったら5000円もするわけよ。5年ほど前にそれこそ1000円で売ってたからさ、悔しくて買えなかったワケだ。で、新習志野のお宝鑑定団行ったらさ、
あったよ。1980円でな。
速攻で買って「川のぬし釣り3」も100円だったからゲットしたね。
で、ベロベロベローチェ寄って、封をビリビリに引き裂いて剥き出してやったさ。それから強引にネジ込んでスイッチを入れると…
あ、これGAME BOY COLORと川のぬし釣り3の話しな。
これは遊べる!
ちなみに「かわのぬし釣り3」ってのはさ、1997年に発売されたゲームソフトのシリーズ3作目でね、こう、釣りをしながらドラクエみたいに旅をしてレベルを上げていくっていう画期的なシステムだったのさ。
病気になった妹を助けるために「ぬし」と呼ばれる魚を求めて旅をするゲームなワケ。オレなんか昔、買いたかったんだけどさ、なんか買いそびれていた気になるゲームだったのよね。
で、ゲームを開始するやいなや村人どもの言いなりになって、目の前の川で釣りを始めるんだけど、これ、釣り方が分からないのよ。
説明書ないから。
まぁ、100円だし、ネットに遊び方は落ちてるべと思ったけどさ、攻略法はあれど、操作方法までは書いてないのよ。
で、魚釣らないと先に進まないじゃん。だから必死で研究したね。こっから先は、血と汗と涙による秘伝の操作方法だよ。
【釣り方】
魚影に向けて針をつけたエサを川に投げ込む
↓
ウキがつつかれるまで辛抱強く待つ
↓
ウキが完全に沈んだら、すかさずBボタン
↓
画面が水中バトルシーンに切り替わる
↓
とりあえず魚の泳ぎが止まるまで流す
↓
魚の泳ぎが止まったらBボタンを押し続ける
↓
魚が引き寄せられる
↓
魚が再び逆方向に泳いだらBボタンを離す
↓
とりあえず魚の泳ぎが止まるまで流す
↓
魚の泳ぎが止まったらBボタンを押し続ける
↓
魚が引き寄せられる
ひたすらにこの連続で、魚が水面まで上がったら釣れた
どうよ、ためになったろ。
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